オフィスでは、おやつの時間や旅行のお土産、ささやかなお礼などで、お菓子が配られることがある。しかしコレ、意外と「苦手」という人がいるようだ。ガールズちゃんねるに9月上旬、「職場のお菓子配りが苦痛」というトピックが立った。
トピ主の職場では「いろんな人がお菓子を持ってきて皆に配っている」というが、
「そうするとこちらもしなきゃいけない気がして苦痛です。男性陣ですら、『いつも貰ってるから何か持ってこなきゃ』と話していました…」
と悩んでいる。空気を読んでお返しを考える状況が面倒なのだろう。トピックの反応をみると、コロナ禍でちょっと様子が変わっていきそうな「お菓子配り事情」もうかがえた。(文:篠原みつき)
「勝手に配っといてお返しが無いと文句を言う人が面倒くさい」
お菓子配りは、職場のコミュニケーションのひとつでもあり、悪いことばかりではないだろう。筆者は会社員のころ、オフィス訪問客が持ってきてくれる銘菓を楽しみにしていた覚えがある。
しかしトピック内のコメントは、「悪しき習慣というやつよね」「コロナ禍に非常識だね」など、お菓子配りに対するネガティブな意見が多数飛び交っていた。
「(コロナ禍)前は旅行に行くと、お土産として配る習慣があり、苦痛だったなー」
「毎日毎日配られて正直苦痛でした。太るし、ティッシュとかお皿に入れて配られるから、残すわけにもいかず、(断っても)やめてくれない」
そんな中、「貰うだけ」のスタンスを貫く人もいた。
「私は貰う専門で一切やりません!そこは貫き通します!配りたい人がやればいいの!」
と、お返しは一切しない構えだ。
とはいえ、お返しせずに面倒なことになった人もいる。
職場の50歳近い後輩に「5回もあげたのに何もくれない、もうあげない」とお菓子外しされてドン引きした!という人や、いじめで「お菓子外し」され、それで退職したという声もチラホラ。「勝手に配っといてお返しが無いと文句を言う人が面倒くさい」という声もあった。もちろん職場によるが、「お菓子配り」には、人間関係が試される妙な闇があるようだ。
「コロナ禍なのに手作りの蒸しパンとかクッキーとかをタッパーに大量に……」
そんなに面倒で苦痛な人もいるなら、いっそやめてしまえという声があっても不思議ではない。トピ内は、「コロナを理由に中止を提案してみる」「いまが辞めどきだよね」という意見も複数出ていた。「今コロナなのにお菓子配りやってるんだ……!」という驚きと共に、
「うちは包装されてても暗黙のルールみたいな感じでやらなくなったな」
「うちの職場もありましたが、コロナ禍になってから廃止となりました」
などの報告も。また、毎日遊び回っているという職場の人が「咳して抑えた手で触ったお菓子を渡してきた時はギョッとした」という驚きのエピソードや、
「コロナ禍なのに手作りの蒸しパンとかクッキーとかをタッパーに大量に入れて目の前で食べろ食べろ言う、うるさいおばさんがいる。本当に勘弁してほしい」
という悲鳴もある。コロナ禍以前はOKでも、今だと受け止め方が変わってきたことはたくさんある。
一方、よく職場の皆さんに出張のお土産を買っていたという人は、このトピックを見てショックを受けていた。同僚たちへのお礼のつもりだったが、「私自身もう買うのはやめた方がいいのかとも考えさせられました」と複雑な心境を語っている。
ただでさえ気を使う「職場のお菓子配り」だが、コロナ禍ではさらに神経を使わなくてはならないようだ。もしかしたら、職場のお菓子配りは、この先だんだん見られない光景になっていくのかもしれない。