意気揚々と入社しても、「こんなはずではなかった」と感じる職場もある。結果的に早々に退職するということも。キャリコネニュースには、「職場を即行で辞めた経験」を持つ読者から体験談が寄せられている。(文:コティマム)
※キャリコネニュースでは引き続きアンケート「仕事を即行でやめた人」を実施しています。回答ページはこちら https://questant.jp/q/HF78WM9H
ハロワと違う労働条件「朝8時半からなのに7時半には来ていないと怒られる」
静岡県の40代女性は、介護の職場を1か月半で退職した。原因は、求人内容とまったく違う勤務実態があったからだ。
「『朝8時半から』とハローワークの求人には書いてあったはずなのに、7時半には来ていないと怒られる。しかも夜も1時間以上残業。一度教えたことは教えない。休み時間は無し、ご飯も利用者と食べる」
と当時の不満を綴る女性。過酷な労働環境で体調を崩してしまった。
「耐えきれなくて、労基に相談して退職。すると、嫌がらせの電話や手紙で『あなたなんて雇わなければよかった』と言われました。辞めた時の給料も最低賃金に変えられての支払いでした」
いいかげんな求人票と酷い労働環境のうえ、辞めた後も嫌がらせとは呆れた会社だが、「今は潰れてしまっていた」そうだ。女性は「辞めてよかったです。感情的になる上司には介護職は難しいと思います」と綴っている。
海外顧客相手の仕事のはずが「実際は倉庫内作業しかなかった」
福岡県の30代女性も、求人票とは違う条件に悩まされた。女性は通信販売のサービス業の職場を3か月で退職したという。
「辞めた理由は、ハローワーク経由での応募だったが、当初掲載されていた内容の仕事とは全く別の事をさせられたから。海外顧客相手に仕事をすると聞いていたが、実際は倉庫内作業しかなかった」
求人票に記載されていた仕事とは全く別の仕事を任されたうえに、給料も納得のいくものではなかった。
「給与も安く(手取り10万円台前半)、直属の上司に『ハローワークで聞いていた話が違う』と訴えても、聞き入れて貰えなかった。直属の上司は所謂”意識高い系”の男性で、妙に会話の中に外来語が頻発していた(プライオリティー、センシティブなど)。しかしあまり意味が解らず使っているようだった」
と不満やツッコミが止まらない女性。しかも、労働環境も劣悪で「廃工場を居抜きにした建物で老朽化が進み、トイレも男女兼用だった」と明かす。さらには「繁忙期に入社したためかサービス残業が多かった」と不満をあげればキリがないようだった。
現在は事務・管理の職場に転職し、年収400万円を稼いでいる女性。「自分が希望していた職種に近いものに従事しているし、給与も福利厚生共も前職とは比較にならないほどよくなった」と、退職に満足している。
※アンケート概要
■実施期間
2020年11月21日~
■回答数520
※9月15日時点
(記事では、8月11日から8月17日に寄せられた投稿を紹介)
■アンケート対象
キャリコネメルマガ会員(63万人)やキャリコネニュース読者、キャリコネニュースSNSフォロワー
■実施方法
アンケート集計ツール「クエスタント」を使用
回答ページ https://questant.jp/q/HF78WM9H
■質問項目
・業種・職種を教えてください
・どれくらいの期間で辞めましたか?
・辞めた理由を具体的に教えてください
・実際、辞めてみてどうですか? 満足・不満、またその理由を教えてください