「ボーナスは冬に餅を買うためにあるものだから夏は出ないのは当たり前だ」ワンマン過ぎる社長に振り回された男性 | キャリコネニュース
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「ボーナスは冬に餅を買うためにあるものだから夏は出ないのは当たり前だ」ワンマン過ぎる社長に振り回された男性

餅の画像

餅を買うため!?

世の中には「自己中」どころではなく、「自分が世界を回している」ぐらいに思っているワンマン経営者が存在する。キャリコネニュースでブラック企業の体験談を募集したところ、営業職の40代前半男性が「九州にある社員30人程度の、工業関係の部品の製造販売メーカーで働いていた時の話」を明かしてくれた。

「典型的な同族中小企業で、創業者の息子である2代目社長以下、社長の奥さんが常務兼総務の経理部長」
「社長の母親で80を超えたおばあちゃんが専務」
「営業部長は社長の妹の旦那、つまり義理の弟で完全なイエスマン。社員に指示すら出せません」

ちなみに経理部長や専務はほとんど会社にいなかったという。つまりこの会社は、「経理や営業まで社長1人が決めています」という超ワンマン経営の会社だった。(文:okei)

※キャリコネニュースではブラック企業体験談を募集しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/HQI6E1OV

「なんと新人は、仕事を覚えると言う意味合いで休みがありません」

朝礼は朝9時半から始まるが、当時新人だった男性は、朝7時に出社し社員の飲み物の用意。さらに4階建ての自社ビルの1階から3階までの掃除をたった一人で行っていたという。

「もちろん残業手当なんてものはありません。朝礼も『声が出ていない、ラジオ体操の手が曲がっている』など、社長や80を超えた社長の母親である専務の目が光り、気が抜けません」
「職人気質の町工場相手の仕事なので、メールなんてものは存在せず、引っ切り無しにかかってくる電話、FAX。さらにはお昼時間にまで平気で会社にアポなし訪問なんて当たり前なので、いつも気が休まりません」

早朝から重労働の上に一日中忙殺された男性だが、さらに酷いことに、

「この会社、なんと新人は、仕事を覚えると言う意味合いで休みがありません」

というから驚きだ。自社ビルは4階が社長の住居スペースになっており、セキュリティーシステムの関係で「出社していないと簡単にバレます」という状況。つまり新人だった彼には、休日が一切無かったという事になる。

「入社時からの給料の返還要求…給料の意味わかってます?」

男性によれば、社長の独断と偏見による謎のオキテは、まだまだあった。

「『ボーナスは本来は冬に餅を買うためにあるものだから夏は出ないのは当たり前だ』と出なかったり、社長が『野球が嫌いだから』と社員に野球観戦を禁じたり」
「自己啓発の本と原稿用紙を渡され、宿題と称し読者感想文の提出を求められたり」

「めちゃくちゃな会社でした」と男性は振り返る。

結局、男性は「言った言わないのお客様トラブルに激昂した社長から、即日解雇を命じられ」辞めたという。「社員を守ってくれるどころか『俺が新規開拓した会社を怒らせた』」と叱責されたそうだ。むしろ辞めて良かったとも言えそうだが、「退職後も地獄」は続いた。なんと「入社時からの給料の返還」を要求されたというのだ。

「給料の意味わかってます?って言いたかったです。覚えのない備品の紛失に関する返還要求が内容証明で来たり、親しかった先輩を社長が脅し私の転職先を聞き出し、次の転職先に私を辞めさせるよう電話が来たり」

さまざまな嫌がらせを受けた男性だが、「さすがに顧問契約してる弁護士の耳に入ったようで、社長、あなた訴えられますよとの事で嫌がらせは止みました」と結末を明かした。

ちなみにこの社長、「地場の商工会では名だたる名士」だったそう。男性は皮肉を込めてこう綴っていた。

「商工会主催の懇親会なんかで会社名を他者に言うと、『へーあの社長の下で働いてるとか羨ましいわ』とよく言われてました」

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