手取り16万円、残業代なしに泣く20代女性たち「2年前は手取り28万、でも月の残業時間が60時間以上」
月の手取りが少ない場合、「残業代で稼げれば……」と考える人もいるだろう。ただ、残業しないと満足な収入が得られないというのもつらい。キャリコネニュースで実施している「手取り20万円以下の人」アンケートに、そんなモヤモヤを抱える20代の女性たちから回答が寄せられた。
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6V8RFE22
「2年前は手取り28万あったが、月の残業時間が60時間以上」
神奈川県の20代後半女性は、IT・通信系の仕事で契約社員として働いている。未婚で、手取り額は16万6000円、年収はおよそ200万円だ。
「貯金ができなくて不安。 少しでもお金が貯まると、市民税の支払いや、パンクした自転車のタイヤの交換代、家電が壊れたための購入代、防災用品の見直し代など、必需品にドンドンお金が流れていく」
と生活の厳しさを明かす。かつては正社員だったが、転職した。
「2年前は食品工場で正社員をやっていて、その頃は残業代も全額支給で手取り28万あったが、月平均残業時間が60時間以上あり、長く続けられる環境ではなかった」
約30万円の給料は心身ともに負担の大きい長時間労働の結果というわけだ。非正規雇用は基本的に自身で社会保険料を払わなくてはならないし、イレギュラーな出費のたびに収入の少なさが堪えるのだろう。
また、大阪府の20代前半女性(流通・小売系/正社員/未婚)も、別の意味で残業代に泣く一人だ。手取りは16万円で、年収はおよそ300万円というから賞与や多少の残業代は出るようだ。しかし、
「営業職で、残業申請がしにくい環境にいます。 手取りは現状少ないと感じており、もし残業代を申請していれば、もう少し高い給料がいただけてるのに……と考えることは多々あります。 残業があるのに残業が申請しにくい環境にあるのであれば見込み残業手当てなどが欲しいと常々思っております」
と不満をにじませる。一定の残業代を支給してそれ以上は払わないとするのも良くは無いが、残業がほとんど申請できない職場なら、そうした配慮を求めるのは無理もない。