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「俺がこんなことするのはお前だけ」のはずが…… 新人女子社員に優しい先輩に幻滅した話

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春は出会いの季節。この春新しい会社に入社するという人は、新たな出会いへの期待と不安に胸を膨らませている頃かもしれない。

新入社員に優しく声をかけてくれる上司や先輩は、新たな環境に身を投じた人間にとっては、心強い存在だ。しかし中には新入社員、特に女子社員が入ってくるたびに、やたらいい顔をしようとする節操のない先輩もいるようだ。キャリコネニュース編集部では、新入社員時代に先輩の男性社員に心をかき乱されたという、20代女性にインタビューし、経験を語ってもらった。

後輩女子にも「今何してるの?」「俺の家遊びに来ない?」と送っていた

――その先輩はどんな人だったのでしょうか。

私が新人だった頃、とても親身になってくれる男性の先輩がいました。私は経営企画部で、先輩は営業部でしたが、とてもよく勉強されている方で、会社のことやマーケティングのことなどを教えてくれ、私の仕事に対する意欲を高めてくれる存在でした。

会社以外でも、先輩は、毎日のようにLINEのメッセージやビデオ通話などで連絡をくれました。私の仕事の愚痴や、今後やっていきたいことなどを聞いてくれることもありましたが、先輩からは、プライベートな話をされることが多かったです。食べたものの写真や、自撮り写真が送られてきたり。「俺がこんなことをしてるのは、お前だけだよ」と言われたこともあり、私は気がついたら先輩のことを好きになっていました。

――ここまで聞いただけだと、素敵な社内恋愛のエピソードのように感じてしまいますが、実際にはそうではなかったんですよね?

私は先輩の言葉から、「自分だけ特別なんだ」と思っていたんです。でも、私の後に新人が入ってきたとき、その子から「先輩からこんな連絡をもらったんです」とLINEのやり取りを見せられたことがあって。平日の深夜や休みの日に、先輩のほうから「今何してるの?」「俺の家遊びに来ない?」と後輩に連絡していることがわかったんです。

後輩は私と先輩が頻繁にやり取りしていることも知らなかったし、その子もまんざらでもない様子だったので、何も言いませんでした。でも、私は「自分だけが特別なわけじゃなかったんだ」と知って、ショックでしたし、先輩への気持ちは一気に冷めてしまいました。

――先輩が後輩とやり取りするようになってから、回答者さんへの態度に変化はありましたか?

後輩が入ってくる前に比べると、連絡は少なくなりました。さらに、「俺、最近後輩ちゃんとLINEしてるんだ」とか、「もしかしてやきもち焼いてんの?」とか、めんどくさいことを言ってくるようになりました……。

私はそれまで先輩から連絡が来たらすぐに返信したりしていたのですが、それからは適当に流すようになりました。

「今も次から次へと若い女の子にLINEや電話をして、浮かれているようです」

――当時、先輩は何歳ぐらいだったのでしょう?

当時36歳です。今なら「その歳にもなって、若い子に本気で相手してもらえるわけないでしょ」と思うんですけど、当時の私は知らない土地に来たばかりで寂しい想いをしていたので、かまってくれる先輩のことを「誰よりも私を見てくれてる!」って勘違いしてしまっていたんですよね……。

――今も、先輩は同じ会社に勤めてらっしゃるのでしょうか?

私も先輩も、当時と同じ会社に勤めています。当時も今も、部署も勤務地も違いますが。先輩は相変わらず、次から次へと若い女の子にLINEや電話をして、浮かれているようです。

――数年経った今、先輩に伝えたいことはありますか?

「私があなたの年齢になった時には、絶対に自分の夢を叶えてますからね。あなたが女の子たちに連絡して浮かれているその時間に、私は自分のスキルを上げて、着々と夢を叶える準備を整えていますから!」と言ってやりたいです。

女性は最後に、「ある意味、社会人になりたての頃に『世の中にはこんな人もいるんだ』と気づかせてくれて、感謝しています」と皮肉まじりに語ってくれた。若く純粋な新入社員の気持ちを弄ぶのは、遠慮してほしいものだ。

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