当時、企画に所属し「営業会議を運営する仕事をしていた」という男性。会議では「議事ごとに資料を準備する」役割があったという。そんな中、予期せぬ事が起きた。
「ある時の会議でリーダー格の人間が突然、議事に無い事項の説明を始めて、資料を映すよう要求してきましたが、議事に無い資料なんか準備するわけもなく、口頭だけの説明で終わりました」
男性に落ち度はなかったものの、そこで休憩に入った際、リーダー格の社員は不快感をあらわにしてきた。
「(その人は)機嫌が悪くなって、横に座っているわたしの背中を殴打。”気を緩めるな”とか同時に言ってました」
「その後、議事進行表を見ていたら明らかにリーダー自身が元々資料準備を指示していなかったことに気付いた様子でしたが、私に対し謝罪は無い」
自分の間違いに気づいた様子のリーダーだが、納得いく対応は得られなかった。男性は
「もともと、ワンマンタイプで上ばかり見ている輩でしたが、もうこれ以上一緒に仕事はできないと決断。こういうパワハラ人間を日本の職場から無くすことを目指して退職して社労士になろうと決意」
と当時の決断を振り返る。社労士(社会保険労務士)は、社会保険や労働関連の法律を専門に扱う国家資格だ。理不尽な扱いを受けたことをバネにしたのか、最後に「今、その仕事をやっています」と報告してくれた。