神奈川県の30代男性(建築・土木技術職/年収400万円)は、10代の頃に勤めていた職場がブラックだったという。
「17歳で一般土木解体の仕事につきました。まず給料が貰えません。そして毎日の暴力」
無給の上に暴力とは、本当に「働いていた」と言えるのだろうか。呆れるほどのブラックぶりだが、休日である日曜日も男性は休めなかった。
「日曜日は車の洗車・庭の草むしり・倉庫の掃除片付け・親方の子どもの相手など。もちろん手当も何もありませんが、その当時は『当たり前だ』と洗脳されていました。結構えぐい体験をさせられました」
男性はこの環境に2年半耐えた後、現在の神奈川県に引っ越した。「その当時を思えば、今は楽しくやってます」と近況を綴った。
手術のために休業申請したら「即日解雇」
愛知県の60代男性(技能工・設備・交通・運輸/年収100万円)は10年前、契約社員として運送会社に勤務していた。「通常は契約社員の契約期間は半年、または1年ですが、そこは3か月ごとの契約」だったという。
「契約が切れるひと月前に個人面談。いつも契約満了の通知に怯える状況。パートや契約社員は有給申請を行なえば雇い止め」
あるとき男性は手術をするため休みが必要になったため休業を申請したところ、驚くことに「即日解雇」になったという。
「会社からはその後誓約書が送られて来て、『会社の内情等を外部に漏らした場合は損害賠償を求める』と書かれていて、誓約書に署名為捺印を求められました」
とあくまで会社にだけ都合のいいやり方を押し付けてくるブラック企業だったようだ。