女性は、「400人規模のIT企業に勤めていた」当時をこう振り返る。
「トントン拍子にエンジニアから、現場マネージャー職に。社外のお客様との打ち合わせなどの際、特に男性部下を伴ってでの初対面だと、『あ、あなたのほうがマネージャーさんですか』と、もの珍しい目で見られることが多かった」
女性の経験上、「中小で女性プロジェクトマネージャーはかなり希少」とのことで、「さらに童顔ということもあり、かなり若く見えてしまっていたのもある」と相手の反応の理由を話す。そのため
「信頼を勝ち得るために、と雑談の内容から打ち合わせの内容まで、事前にかなり用意して望むことが多かった」
という女性。認めてもらうために相当な努力をしてきたようだ。
のちに、女性は社内初の女性部長職になったが、
「年配の社内監査役からは『女の部長って大丈夫なの?』などハラスメントまがいのことも言われることもあった」
「結果を見せると認めてくれる人は多かったが、第一印象がマイナススタートなことが多かった」
と苦労した経験は挙げればきりが無いようだ。