女性は現在フリーランスとして働いているが、もともとはクリエイティブ系の専門学校を出て就活に挑んだ。前述のように現実を突きつけられた上に、「大卒でないとパート・バイトが(指示しても)動いてくれない」と言われたそうだ。40年ほど前の話だと思われるが、その会社では専門卒に対する信頼度が著しく低かったのだ。
その後女性は、「小さなデザイン事務所」に就職。しかし「先輩はみんな美大卒。クライアント先の営業マンも美大卒」だったという。
「事務所の社長は文系の大卒で学歴関係ない派。 『センスと根性』が売りだったが、飲み会の会話には入っていけなかった」
こう語る女性は、「自分の学歴には不満」とした上で
「クリエイティブ系は結果次第なので仕事は満足ですが打ち合わせは勉強あるのみで必死でした。先輩は大学時代勉強し終えていたのでお客様との打ち合わせがスムーズで視野の広さを感じ、学歴とはこういうものかと感じました」
と感慨を綴っている。
「就活のスタートラインが大卒である以上、学歴は必要」
また女性は、余談として「(大手では)クリエイティブ系でも美大卒かそれに準じる大卒でないと入社後に案件が回って来ないし、好きな部署に移動願いも出せないとの話を聞く」と明かす。
「F(ランク)大卒」から大手に入社した知人は、職場で「その大学ならば一生この部署からは移動できない」と言われ数か月で退職した。起業し現在の年収は1500万円だという。このエピソードを聞くと実力次第な気もするが……。
その知人は「『学歴関係ない』と豪語しながらも、『有名大学卒ならばもっと楽して好きな事できたかも』と呟く」という。
こうした話からも女性は、「好きな道に進みたいならば、就活のスタートラインが大卒である以上、学歴は必要になる」と考える。自身の学歴について、「もっと勉強しとけばよかったと後悔してます」と明かした。