女性は非正規雇用で児童福祉分野の仕事を3か月でやめた。前任者から「大変なパワハラを受けた」といい、「3か月よく頑張りました」と当時を振り返る。
「精神的に限界でした。実は私の前もその前も同じ理由で辞めており、管理職もその実態を知っていましたが、そのパワハラ当事者の方がいないと業務が回らないようにその方が業務の体系を作ってしまっていたため、辞めさせることができなかったようです」
パワハラし続ける前任者は、業務に必要な資格を持っていなかったものの、その仕事を20年以上担当していた。しかし有資格者が入って来た場合、1年程で業務から離れなくてはいけない決まりになっていたという。
「今思えば、その方なりの(もちろん誤った)正義感で、その仕事から離れることがどうしても嫌だったのでしょうが、そんなことを差し引いたとしても……耐えられなかったです」
女性は、パワハラの状況を見て見ぬふりしていた周囲や上司にも失望したという。
3か月で退職も「人が怖くなってその後2年間働くことが出来ませんでした」
女性はその後、健康診断で早急に治療しなくてはならない疾患が偶然見つかったことから退職した。勤務期間は3か月だったが、「本当に人が怖くなってしまい、その後2年間働くことが出来ませんでした」と明かす。パワハラで訴えることも考えたが、結局諦めたという。
現在女性は、フリーランスとして在宅ワークで収入を得ている。恐怖の退職から2年が過ぎ、「そろそろ外に出たいなと、やっと最近思えるようになりました」と綴っている。