意外と難しい「なぜ会社を辞めるのか」問題 これを明確にすることが転職成功の鍵 | キャリコネニュース - Page 2
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意外と難しい「なぜ会社を辞めるのか」問題 これを明確にすることが転職成功の鍵

辞める理由を聞くと、

「給料をもっと上げたい」
「今の職種は合わないと思っているので異職種に転職した」
「やりたい仕事が見つかった」
「風土が合わない」
「尊敬できる人がいない」

などなど、色々な理由が出てきます。他にはどうでしょう?」とさらに質問を投げかけていくと、多い人では10個近く、「辞める理由」をお答えになります。

ここで、出てきた要素を1つずつ丁寧に掘り下げていくと、意外と最初のほうに言っていた理由とは「違うもの」に変わることも少なくありません。

例えば具体的な例として、「給料をもっと上げたい!今の給料が低い。」と言っていた人に質問を重ね掘り下げていくと、給料の高低ではなく、「人事評価の妥当性」に対して不満を持っている、といったケースがあります。

他にも「今の職種が合わない」という場合、職種が合わないのではなく、「その会社の仕事の進め方が合わない」ケースや、「風土が合わない」という場合、単純に「上司と馬が合わない」ケースなどもありました。

そもそも「なぜ辞めるのか?」の掘り下げは、自分にとって嫌なものについて考えるということです。そのため、表面的な要素で思考が止まっててしまい、本質的な理由にいきついていないことが多々あります。

誰かに自分の話を聞いてもらおう

それでは、どのようにして、「辞める理由」を言語化し、転職活動に活かしていけばいいのでしょうか?

(1)誰かに壁打ちに付き合ってもらう

友人でも親でも、転職エージェントでもいいので、辞める理由を聞いてもらいましょう。そこで適宜質問してもらって掘り下げていくことで言語化することが出来ます。特に、自分の事を良く知っている人に掘り下げを頼むほうが、より考えが深まりやすいでしょう。

(2)出てきた要素を優先順位付けする

何が特に嫌だったのか、何が退職の決め手だったのか、といった観点で要素ごとに順位付けをしていきます。悩んだ場合は、どっちかが解消されていたら、その会社に残ったのか? という問いを自分に投げかけることで、上手く優先順位をつけることが出来ます。

(3)その反対の理想状態を言語化する

優先順位付けができたら、それぞれの要素と反対の状態とはどういう状態かを明確に言語化します。

「人事評価の妥当性が無かった」のが一番の要素だった場合、「人事評価の妥当性がある状態」とはどういう状態であるのか? を明確にしていくのです。360度評価があって、成果を出せば年齢に関係なく昇給・昇格が出来る、など具体的であればあるほどより転職の際に役立ちます。

ここまで出来れば、後はそれらの要素が揃う会社を見つければ、理想の仕事を見つけ出すことが出来るハズです。

転職を考えだしたら、ぜひ「なぜ辞めるのか?」を突き詰めて考え、現職に残る選択をするのも良し、転職するのも良し、キャリアを切り開いていって頂ければと思います。

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著者近影

著者近影

株式会社STORY CAREER代表取締役/キャリアアドバイザー・採用人事コンサルタント

同志社大学卒。新卒でリクルートHRMK(現リクルート)入社。営業として3つのメディアの立ち上げに携わり、その後リーダーや大手担当を経験。現在は、株式会社STORY CAREERの代表取締役を務め、毎年数百名の大学生・社会人のキャリア支援を行っている。また、「事業によって人のポテンシャルを開花させる企業」未知株式会社の取締役副社長も務める。

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