女性は憔悴しきった当時をこう明かす。
「もう次の日から行ける気がしなくて、辞めさせてくださいと言ったのですが、辞められては困るわけです。『彼女も悪い人じゃないんだけど、ちょっとキツイのよね』と、園長は話していましたが、こちらにしてみたら夜も眠れず、リーダーの声が耳から離れない、涙が止まらない。とりあえずしばらく休む方向でというので、どうやって耐え凌いだかは記憶にありません」
「眠れない、苦しい、全身痒いなどなど今考えれば訴えても良かったかもしれません」と体調にも異変をきたしてしまった女性。
「何度も辞めさせてくださいと言いましたが、子どもを受け入れてる以上、ギリギリの人数だったのでしょう。3か月ほど休んで、とりあえず園長、主任、リーダーと4人で話をして 復帰することにしました」
いびり出すような意地悪をされながら引き留めにあうとは、複雑な心境だっただろう。しかし……
「2月までという約束で復帰したものの、クラスには入らないで毎日教材庫の片付け。とても無駄な時間だったと思います。さっさと辞めて次の職場に向かえば良かったと未だに後悔しています」
と少しでも復帰したことを悔いる女性。保育士不足の一因について、こう綴った。
「保育園というのはとてもいい響きですが、やはり女の職場です。保育士不足が改善されないのは、きっとこういうことがどこでも多々あると思います。そして、辞めようと思っても辞められない現実。圧力。いつになったら改善されるのでしょうか。女は女の首を絞めます」
ともあれ現在は新しい職場で生き生きと働いているようで、
「あれ以来、保育園では二度と働きたくないとトラウマから抜け出せずにいますが、いまは同じ資格を活かした別の仕事を楽しんでいます」
と明かしている。
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