2か月間の研修を経て一人で夜勤をこなすようになった女性。そのころにある噂を耳にしたという。
「なんと1人の先輩介護士が利用者に暴力を振るっていると……。その先輩介護士は以前はボクサーだったそうです。事件があったであろう日に、確かに利用者の顔面左目に拳大の痣がありました。利用者は重度の認知症です。ご本人に尋ねると『殴られた!』と言うのです」
「古参の先輩から聞いた話ですが、常習者だそうでコロナ禍になってから家族面会がなくなり、利用者に痣や切り傷があっても家族には報告しなかったと。信じられないことです」
その暴力事件は他の先輩介護士や上司、施設の責任者も知っていて、黙認されていたという。黙認できなかった女性は施設長に報告したが、「パワハラが始まりました。暴力を振るう介護士は施設長のお気に入りでした」と振り返る。
「絶対に労災は認めない!」と言われ、労基署に通報
女性に対するパワハラは日に日にひどくなった。
「なぜか事務長からも……皆グルだったのです。過去最低な職場でした。職場で労災があったのですが認めてもらえず、『自分の保険で治せ。絶対に労災は認めない!』と言われ腹が立ち、即労基署に通報。もう誰も信じられなくなり辞めました」
1年でその施設を退職した女性。労災については「半年間闘い続け、労基署から監査に入ってもらえて労災は認めてもらいました」と綴っている。そして最後には「今も暴力介護士はその施設で働いています。利用者が気の毒です」と、施設の利用者を気遣っていた。
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