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外資系コンサルのハードワーカーに朝から元気な人が多い理由

画像はイメージ

昔から「早起きは3文の徳」と言われるし、自己啓発本コーナーでは「朝xx時に起きれば人生大成功」みたいな過激なタイトルの本が並んでいる。それは裏返せば多くの人たちが「早起きは苦手」と感じているということだろう。実際、遅くまで仕事していたりすると、翌朝眠たいのは自明のはず……。しかしコンサル業界では、仕事をしまくっていても、なぜか朝から元気な人も少なくないという。いったいどういう秘訣があるのだろうか。グローバル系コンサルで働く「外資系うさぎのちょこさん」に、仕事が多くても朝から元気でいられる理由を教えてもらった。

上級職はタスクを捌くのが「大変」に

以前、コンサルファームの労働環境も昔と比べて大きく改善されてきた、という記事を書きました。

スタッフクラスは当然として、マネージャクラスも今では残業も減り長期間安定して働ける方が増えている、というのは大手ファームどこでも同じかと思います。

それでも、シニアマネージャ、ディレクター、パートナーと、複数プロジェクトの品質責任を負ったり、提案活動をリードしたり、部門運営も担ったり…といった通常のプロジェクトデリバリーに+αの役割をもつタイトルになってくると、時間をうまくやりくりしていかないと多くのタスクを漏れなく捌き切るのが大変だったりもします。

今回は、パフォーマンスの高いコンサルタントが日頃どうやって多くのタスクを処理しているのかについて解説していきます。ちょこさん自身も常に試行錯誤を続けている領域になるので、皆様、よい時間管理のテクニックがありましたらぜひ教えてください。

実は朝型のコンサルタントも結構多い

リモートワークが浸透する前からもそうではあったのですが、朝の時間を大事にしているコンサルタント、実は結構いるんです。

特にパートナーやディレクターなど、立場が上になってくると常に何かの会議が入っていたり、クライアントを訪問していたりで、ある程度まとまった時間を確保できるのが朝くらいしかない、という背景もありますが、時間通り始業してメールボックス開くと、パートナーからのプロジェクトの重要連絡などが早朝に発信されている、なんてことがよくあったりします。

指示を受ける側からすると、朝イチの集中力の高い時間を大事な要件にあてたり、プロジェクトメンバーへお願いするタスクを早いタイミングで調整できたりと、結構ありたがたかったりするんですよね。

コンサルタント全体としてはどちらかというと夜型の方が多い印象ではあるものの、タイトルがあがってくるにつれ、朝の定時前から会議予定が詰まっている、なんて方をよく見かけるようになってきます。

早朝に稼働するといっても、このご時世ではリモートワークが中心なので、家庭と両立しつつうまく作業時間を確保している、という方も多いようです。

若手コンサルタントでも、「どうせ定時後の作業が発生するなら…」と残業申請を夜ではなく朝の時間帯を対象として済ませてしまい、当日のタスク整理や、一人で時間をかけて処理したいタスクの対応などに当てている方をよく見かけます。

そういう方は、作業の抜け漏れも少なくレスポンスも早いので、パフォーマンスも安定して高くなる傾向がありますね。

逆に、夜はどうなの?

これはもう、明らかに稼働が減ってきています。

働き方改革、リモートワークの浸透、その両方が背景としてありますが、定時後の会議を極力避けようといった方針が多くのファームで取られていることもあり、定時後は必要な作業はしつつもあくまで個人の時間として過ごす、というカルチャーが浸透しているように思います。

もちろん、急を要する対応が発生した際や、報告日直前などは遅い時間でも会議が設定されたりしますけどね。

その場合でも極力短い時間で切り上げるように、出席するメンバーも最低限で、と必要以上の稼働を発生させないよう調整をします。
このあたりはクライアントファーストとうまくバランスと取りながら、という感じになります。

リモートワークが浸透する以前は、プロジェクトにアサインされているコンサルタントは基本的にクライアント先に常駐、その後場合によっては自社オフィスに戻ってパートナーのレビューを受け手直しをして深夜に帰宅、なんてことがあたりまえだったので、100%いつもではないにしろ、一定割合でリモートワークを取り入れられる環境は本当に助かっているというのが実際のところです。

今後はどうなっていくの?

今まさに大手コンサルファームでは、従業員がプライベートの事情などに合わせ、これまでより多様な働き方を選択できるように、と各社が労働時間や勤務場所に関する制度を見直したり新設したりしています。

少なくとも確実に言えることは、みんなが一緒に夜遅くまでオフィスで働く、といった昔ながらのスタイルはもう戻ってこない、ということでしょう。
その分、日中の生産性を上げる、定時後も必要な範囲の残業対応はする、といった工夫が必要になってきますし、朝の集中力が高い時間を活用して一気に作業を片付ける、という手段の有効性がますます高まってきます。

始業時刻という制約のある朝作業であれば、疲れて生産性も下がりなんとなくダラダラと作業してしまいがちな夜の残業の大きなデメリットも避けられますしね。

どうでしょう、みなさんもたまには朝に頑張ってみる習慣、はじめてみませんか?

ではまた次回!

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外資系うさぎのちょこさん
職業:プロの転職家、外資系渡り兎。現在は某グローバル総合系コンサルファームのシニアマネージャ。 コンサル業界ネタを中心に、若手ビジネスパーソン、就活生、転職活動中の各位向けの有益な情報を呟いたり有益なnoteを書いたりしています。フォローすると有益になれます。

Twitter → @ChoConejito
note → https://note.com/choconejito

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