もちろん、上司や人事には相談し、「何度も重要なプロジェクトをやらせてくれ」と頼んではいるのだが、逆に何も成長できない部署の「追い出し部屋」に左遷されてしまったという。
スレ主は「成長を実感できないまま何もできない20年目の社会人に」なってしまったと嘆き、
「僕は今後もずっと何も仕事を与えられないまま昇給もせず、定年まで居続けなければならないのでしょうか？牢獄に入れられているような気分です」
と苦境を訴えていた。つまり、伸び盛り・働き盛りの20～30代を無為に過ごしてしまい、本人としてはまるで成長を実感できていないということらしい。ところで、本人は定年まで勤める気のようだが、本当に追い出し部屋に入れられているのなら、真っ先にリストラされる可能性も少なくないのでは……。
さて、スレッドの回答には、さまざまな意見やアドバイスが寄せられている。現在の安定収入を利用して「国家資格を取りましょう」という助言や、「もうその会社では無理」と転職を勧める意見が目立った。しかし
「年だけどんどん取って、転職も難しいと思う。5年くらいで見限るべきだったと思う」
「その資格も資格を持って実績を積んでいかないと意味がないし」
など、厳しめのアドバイスも多数あがっていた。すでに実績を積んでいるべき年代でその状況は不甲斐ないといった意見や、諦めて現状維持を勧める人も。実際問題、もし本当に入社後20年間も雑用だけに甘んじて来たなら、今後も突然、重要な仕事が与えられるという展開はなさそうだ。
「転職したら働きやすくなった」という声も
一方で、同じような境遇だったため「私は転職しました」という経験談もあった。書き込んだ人は
「同じ業種でも、会社が違うだけで私自身変わった訳でもないのに評価が随分と変わり働きやすくなりました」
と、職場が違えば評価もまるで違い、収入も「トントンと上がっていきました」という。
確かに、何かの能力があっても、その職場では活かせないとか、周囲の人たちが認めてくれないといった場合、転職で好転する可能性はある。
これらの助言にスレ主はマメに返信をし、これまで転職しなかったのは「安易に逃げたくない」という考えがあるとしていた。収入が下がることも気になる様子で、周囲に何人も転職して地獄を見ている知人がいるらしい。実は「いくつかの国家資格を持っている」とも明かしたが、それだけで食べていくには弱いという。
ちょっと気になるのは、スレ主が変化をやたらと怖がっているように見えること。確かに転職にはリスクもあるが、もし現状がヤバい状況だとしたら、それを維持するのも大きなリスクに思える。
スレ主は多くのアドバイスを踏まえたうえで、転職を目指すのではなく「資格を取り、そこから金を稼ぎ、『能力と実績』を証明する方向でやってみます」と決意表明していた。確かに働き方も色々になってきた。スキルがあって実績が示せれば、仕事をくれる人はいるはずだ。道のりは簡単じゃないかもしれないけど、それでも何もしないよりはいいはずだから。
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