以前、一緒に働いていたアルバイトの女性が「某新興宗教の熱心な信者」だったという。
「教祖様の著書を無料で配ったり(一冊何千円もする本)、食事に誘われたら最後に教祖様の話を熱く語られたり、全国大会に行くために、1か月程休職するほどのヘビーな信者でした」
当時女性は「ひどいアトピーで悩んで」いたそうだが、信者の女性に
「教祖様の言う通りにすれば、肌もきれいになる」
と言われたそう。女性は「そんな訳あるかっ」と怒りをにじませた。病気が治ると言って勧誘する新興宗教団体は珍しくないが、いたって冷静に対処したようだ。
「結局彼女は、宗教で世の中を助けたいのではなく、教祖様に金銭や情熱を注ぐことで、自分の徳を上げたい、自分だけが救われたいんだなあと、つくづく感じました。今、彼女はどうしているんだろう」
とかつての同僚に思いを馳せていた。