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「本採用になるまでは手取り10万円未満」と言われて10日で退職した男性

画像はイメージ

試用期間は会社が新しい従業員を正式に雇うか試す期間だが、きちんとした扱いをしなければ逆に働く人から逃げられてしまう。石川県に住む30代前半の男性(サービス・販売・外食/正社員・職員/年収400万円)は、製造業で働き始めたが10日で辞めたことがある。「試用期間も待遇変わらず」と聞いていたのに、いざ入ってみると

「(手取りは)本採用になるまでは10万円いかないと思うよ」

と言われ愕然としたという。

「始業の2時間前に出社して機械をあっためといてね」「残業代はでないよ」

男性は、その会社に入社当初のデタラメぶりをこう回想した。

「本来入社して最初に行うのは、保険や年金等の書類審査の整理やオリエンテーションだと思うのですが、作業着を渡されて現場へ直行。前任者の作業を『見ていて』と言われて7日間放置されました」

「自分から声をかけないと!と意気込んで仕事をしようとしましたが、全員から『勝手なことをするな。言われた通りにしろ』と怒られ、その後も放置」

最初からやる気がなくなるような扱いを受けてしまったのだ。しかも試用期間中は、前述の通り「手取り10万円いかない」と聞き愕然。輪をかけてモチベーションが下がったことだろう。

「さらに、『本採用になるまでは保険や年金は自分で支払ってね』との通達。しかも、こちらから確認してやっと教えて貰えたほど」

と労務管理もずさんだった。「8日目にして、初めて仕事を教えて貰えた」というが、出された指示は再び驚くような内容だった。

「機械を動かすのにアイドリングが2時間いるから、始業の2時間前に出社して機械をあっためといてね」
「仕事に慣れるまでは、夜の3時位まで仕事終わらないし、土日も出てこないと他の人に迷惑がかかるから、しばらくは宜しくね。多分一年くらいで慣れるよ」
「残業代はでないよ」

と耳を疑うような理不尽な勤務条件を次々と告げられた。地獄のような長時間労働のうえにこれで給料が10万円未満ではやっていられるはずもない。

結局これがトドメとなり、「速攻で退職しましたが、10日分の給与は貰えませんでした」と非常識な会社を振り返った男性。辞めてどうだったか尋ねると

「大満足です。今の会社に入って、どれだけ狂っていたかがよく分かりました」

と明かしている。転職には成功したようで何よりだ。

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