「トイレにドアがなくカーテンで仕切ってあるだけ」 1週間で退職した女性、当時を振り返る | キャリコネニュース
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「トイレにドアがなくカーテンで仕切ってあるだけ」 1週間で退職した女性、当時を振り返る

画像はイメージ

職場のトイレがどうしても受け付けなくて、退職せざるを得ない、というケースもあるようだ。福井県に住む40代後半の女性は3年前、

「この職場はトイレにドアがなくカーテンで仕切ってあるだけ」

という環境で、看護師として働いていた。わずか一週間で辞めたというその職場は、一体どんな様子だったのか。編集部は女性に詳しく話を聞いてみた。

「赤の他人が目の前にいて、その人が見ている前で用を足す感じ」

女性が辞めたのは県内のとある介護施設。職員用のトイレとされているそこは、なんと“浴室のトイレ”だった。

「そのトイレは浴室と一緒で、まずドアを開けると脱衣場と浴室。その脱衣場の奥にトイレがありました。そのトイレのドアが無くカーテンという仕様です」

しかもその場所は「毎日、浴室として使用してました。職員がトイレに行くたびに、入居者が脱衣をしている間をかき分けて行く感じです」というから驚きだ。

トイレ介助の際にドアがないほうがやりやすい、という理由でドアを設けずにカーテン仕切りにしている施設は結構ある。ただこの施設では、その浴室付きトイレは職員用ということになっていた。

「介護施設なので、もともとは入居者が入浴前や入浴中に使用するトイレだったのではないかと思います。だから何かあったらすぐに職員が行けるようにカーテンで仕切られていたのだと思います。でも、実際は車椅子の方などが利用するには狭いし入りづらい、なら職員用のトイレにしてしまえばいいのでは……という理由じゃないかと思います」

カーテン一枚で仕切られた状態で用を足すのは落ち着かないだろう。トイレの運用方法についても疑問があった。

「変な決まりがあり、トイレのカーテンは常に締めておく。トイレにドアがないから、ノックも出来ないため、誰が入っているか分からない。トイレに行くたびに落ち着きませんでした」

せめて誰も入っていないときには常にカーテンを開けておけば使用中かどうかわかるのに、謎のルールだ。しかも「男女共用トイレで1つしかありませんでした」という。8対2で女性が多い職場だったというが、いつ男性に開けられてしまうかわからないのもストレスだ。入居者にとっても入浴中に男女関係なく介助者以外の職員が出入りするのだからプライバシーもなにもあったものではない。

「このトイレを普通に使っている他の職員の気が知れませんでした」

入居者用のトイレは別にきちんとあり、「商業施設などにある一般的なドアも鍵もあるトイレ」だったというから、職員への扱いがぞんざいな施設だったことがうかがえる。ほかの職員はそのトイレに不満は無かったのだろうか。

「私より半年前に入社した方は、まだ受け入れられない感じでしたが、もう何年も勤務している方は何も感じでないみたいで普通に使用してました。このトイレを普通に使っている他の職員の気が知れませんでした。私はそれが嫌ですぐに辞めました」

確かに、こんな環境で働き続けるのは難しい。そのほか、「フロア、玄関などとにかく狭かったです。介護施設とは考えにくい狭さです。車椅子の方が通りにくい」とトイレ以外にも問題がある施設だったようだ。

女性は改めて「給料も安く、以前の職場と比べると月3~4万円位は違ったと思います」と不満点を振り返り、

「トイレはやっぱりキチンとしたドアのある個室じゃないと落ち着いて用も足せない。カーテン1枚って、赤の他人が目の前にいて、その人が見ている前で用を足す感じがする。それには耐えられませんでした」

と心情を吐露していた。

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