入社したばかりの人に仕事をしてもらいたかったら、教育体制や労働環境を整えることは必須だ。しかしそういったことを怠る会社・組織は新人がすぐに辞めてしまう。
介護施設を1か月で退職したという群馬県の40代女性(福祉・介護/パート・アルバイト/年収300万円)は、
「給与は良かったのだが、経験があったのを理由に希望していた配属先と違うところに入職した」
と明かす。(文:コティマム)
希望とは違う配属先に「教わることが全員バラバラだし、残業も当たり前」
希望していた配属先と違う部署で働くことになった女性。配属先の部署は入社した当日に言われ、女性は「何も言えずやってみた」と反論はせずとりあえず仕事を始めた。
しかし経験者ということで、部署希望どころか教育も雑な扱いをされてしまったようだ。
「そこの職員から教わることが全員バラバラだし、仕事量も多く残業も当たり前」
仕事は「厨房から看護師の仕事もかなり含んでいた」というから、いい加減な職場であることがうかがえる。
「最終的にそこのベテランお局のような職員に『絶対にこう!』とただただ怒鳴られまくったので、もう訳わからなくなり辞めました」
女性は「辞めて正解でした」と綴っている。
まず掃除からと言われたのに「モップは棒だけで先がない」
同じく介護施設を3日で辞めたというのが、奈良県の50代女性(福祉・介護/派遣社員/年収100万円)だ。
「現場は劣悪。『環境整備が一番で掃除から始めろ』と理事長からの言葉でした。なのに、掃除道具は全く揃ってなくて、ほうきは髭みたいに左右に開いてるし、モップは棒だけで先がない。利用者のお茶のコップは茶渋で真っ赤」
まず掃除を指示した割には、実行するための道具もないありさまで不衛生な環境だった。女性は「あんな臭いの充満した施設は初めてでした」と振り返る。
今は違う介護施設で働いている女性は、「辞めて正解です」と後悔はないようだが、
「けど、お金払って利用してる本人さんも家族さんもかわいそう」
と感想を吐露していた。
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【即行退職シリーズ】