転職が成功だったかどうかは、実際に入社してみないとわからないものだ。求人情報や面接などで得た情報だけでは限界があり、働いてみて初めてわかることはとても多い。
宮崎県の30代男性(
年収100万円未満)も、入社してから転職失敗を実感した一人だ。知り合いのNPO法人から「人が足りない!募集してるのに!」との悲鳴が上がったため、9年続けていた自転車店販売員の仕事を退職し、移住もした。ところが ……。(文:林加奈)
「移住までしたのにトホホです」
「初月から給金は遅延。もちろん断りもなくでした。財務状況も補助金頼りでボロボロ……。熊本地震の復旧などで、余剰金は使い果たしたなど。そんなの聞いてないよ!」
経営者と話し合いをしたところ、融資も受けたくないようで
「職員の給金については何もするつもりはない」
と驚くべき言い草だった。「移住までしたのにトホホです」と、男性は嘆く。その後「僕以外の社員が全員辞めたりで大変なことに……」というから、男性は最後まで社員として残っていたことがわかる。
職員からすれば給料がもらえない以上、生活が成り立たないのだから退職するしかない。募集しても人が集まらないというより、働く人を真っ当に扱わないから人材が定着しないのだろう。言うまでもなく男性もすでに退職しており「現在は無職です」と淋しげに綴った。
※キャリコネニュースでは引き続き転職をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/HEKC3Q7B
【あわせて読みたい】