「初月から給金は遅延。もちろん断りもなくでした。財務状況も補助金頼りでボロボロ……。熊本地震の復旧などで、余剰金は使い果たしたなど。そんなの聞いてないよ!」
経営者と話し合いをしたところ、融資も受けたくないようで
「職員の給金については何もするつもりはない」
と驚くべき言い草だった。「移住までしたのにトホホです」と、男性は嘆く。その後「僕以外の社員が全員辞めたりで大変なことに……」というから、男性は最後まで社員として残っていたことがわかる。
職員からすれば給料がもらえない以上、生活が成り立たないのだから退職するしかない。募集しても人が集まらないというより、働く人を真っ当に扱わないから人材が定着しないのだろう。言うまでもなく男性もすでに退職しており「現在は無職です」と淋しげに綴った。
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