迷惑客を注意したら店員をスマホで撮影して「ネットに晒してやる」とニヤニヤ… 女性スタッフが語る恐怖 | キャリコネニュース
おかげさまで9周年 メルマガ読者数
65万人以上!

迷惑客を注意したら店員をスマホで撮影して「ネットに晒してやる」とニヤニヤ… 女性スタッフが語る恐怖

画像はイメージ

接客・サービス業で働く人を「ネットに晒すぞ」と脅すのは、たとえその気が無くても悪質極まりない行為だ。ガソリンスタンドで店員として働く女性は、仕事中にそんな迷惑客に遭遇した。昨年春、順番を守らない客を止めたところ

「『はい、撮ったーネットに晒してやるからな』と、ニヤニヤしながら言ってきました」

こう明かす女性が、編集部の取材に応じ当時の恐怖を語ってくれた。

「その人は60代くらいの男性で、仕事帰りだったのか作業着を着ていました。パッと見た感じは、特にヤバそうな人には見えませんでしたが……」

「私の方に携帯のカメラを向けながら歩いてきました」

その日は次から次に車が来て混雑しており、女性は誘導整理を行っていた。

「私は2か所ある出入口で待つお客様に、順番を伝えながらご案内をしていました。1か所空いたため次のお客様をご案内しようとすると、別の出入口で待っていた方が割り込んできました」

スタッフの誘導を無視して順番を守らない迷惑客だ。すぐに駆け寄って「こちらの方が先なのでお待ちいただけますか?」と伝えると、「よくわからない理由を述べ続けられました」と困った事態になった。

「『さっき別の車は行ったよ?行ってたよ!』と言うんです。全く訳が分かりません。こちらが何を言っても聞き入れてもらえず、『じゃあどうぞ』と私も諦めの気持ちで伝えました。 それが気に食わなかったのか、車を停めたあと私の方に携帯のカメラを向けながら歩いてきました」

なんと自分の順番無視をとがめられた腹いせか、相手は卑劣な行動を取りだした。

「私は怖くなりとっさに壁に身を隠しましたがそれでもカメラを向けて追いかけてきます。そして写真を撮ったのか『はい、撮ったーネットに晒してやるからな』とニヤニヤしながら言ってきました。なぜ私がこんな仕打ちを受けなければならないのか、悔しさと恐怖で涙が止まりませんでした」

「カメラを向けられたことが怖くて」もう辞めたいと店長に伝えると…

迷惑客はその後、スタンド内の店舗に入りそこにいたスタッフに何か言うと、再び女性のもとにやってきたという。店舗内のスタッフは何を言われたか分からなかったそうだが、客は女性にこう息巻いた。

「『中で言ってやったから!』と言って車に乗った後、私の方に笑顔を向けながら手を振って帰って行きました。とても気味悪かったです。その出来事があってから、しばらくネット上を色々検索しましたが、私が見る限りは晒し行為は見つかりませんでした」

実際に晒されたかは不明だが、恐らくはタチの悪い脅しだろう。しかし女性の恐怖や不安は深刻で、店長に相談して退職も考えるほどだった。

「このことは、その日に店長にLINEで伝えました。カメラを向けられたことが怖くて、もう辞めたいと伝えると、店長からは気持ちが落ち着くまでは休んで構わないと言われました」

被害当日、店長はその場にいなかったようだが、こんなことで従業員を失うのは大きな損失だろう。他の社員も心配して動いてくれた。

「その社員は防犯カメラを確認した後、警察に行ってくれました。ただ警察からは、被害者本人が被害届を出さないと警察は何もできないと言われたそうです。私はもう思い出したくなかったので警察に被害届は出しませんでした」

結局警察を動かすまでには至らなかったが、周囲の心遣いもあってか、女性は辞めることなく現在もそこで働いている。迷惑客はその後、来店することはあるのだろうか。

「その人はしばらく来ることはありませんでしたが、ここ最近また利用するようになりました。特に何もなく大人しく帰っていきます」

迷惑客は、何食わぬ顔で再びスタンドを利用しているようだ。しかし、なんの落ち度もない女性スタッフを追い込み、心を傷つけた罪は重い。女性は「いつかあの日のこと直接謝ってもらう方法を画策しています」と憤りを語った。

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

アーカイブ