同僚とのランチを断り続けたら上司に説教された女性 「休憩時間なので休憩したいんです」と反論 | キャリコネニュース
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同僚とのランチを断り続けたら上司に説教された女性 「休憩時間なので休憩したいんです」と反論

画像はイメージ

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同僚にランチに誘われたら、とりあえず誘いに乗る人は多いと思うが、1人で気ままに過ごしたいという人も少なくないだろう。そもそも休憩時間をどのように過ごそうと、従業員の自由なはず。それなのに誘いを断ったら、あろうことか上司に説教された人もいるようだ。

埼玉県の30代前半の女性は、同僚女性たちからのランチの誘いを断ったら上司に呼び出され、

「せっかく女性たちがお昼を誘ってくれてるのに、なんで断わるの? そこで親睦を深めてこそ、仕事でも助け合えるでしょ」

と注意を受けたという。編集部は女性に詳しい状況を聞いた。

「好きな異性のタイプを芸能人に例えると誰?」「私たち女子はさ~」という会話が苦痛だった

女性は当時23、4歳。クリエイティブ系の職種で、派遣社員として勤務して4~5か月が過ぎた頃の出来事だった。職場の人たちとは「勤務中は業務外の話も含め、 和やかに会話していました」と話すように、良好な関係を築いていた。

問題のランチタイムについても、入社して3か月ほどの間は職場の女性たちと一緒に過ごしていた。メンバーは女性を含めて5人で、20~40代と年代は幅広いが上手にやっていたようだ。

彼女たちからのランチの誘いにしばらく乗っていたが、女性は「徐々に『私は後で食べるので』とフェードアウトしていきました」と語る。休憩時間にまで”愛想笑い”することに疲れてしまったという。

「彼女たちとは話も合いませんでした。私は芸能ニュースよりは時事問題に興味があるタイプで、『好きな異性のタイプを芸能人に例えると誰?』だとか『私たち女子はさ~』というような会話がとてもつまらなくて苦痛でした」

「そもそも会話と食事を並行するのが苦手ですし、苦手なことをしたい、もしくはしても良いと思えるほど、職場の人と仲良くありません」

興味のない話に付き合うことに意味を見出せず、むしろなぜそんな苦行のようなことを休憩時間にしなければならないのかという心境だったのだろう。ゆっくりしたい。安らぎたい。誰にも気を遣いたくない」と思った女性は、誘いを断ってからは「1人でお弁当を食べ、残りの時間はスマホをいじったり、眠ったりしていました」と気ままに過ごせるようになった。

「もともと1人が好きで、学生時代から1人で行動するのが苦にならないタイプです。もちろん、一度仲良くなれば食事もショッピングも旅行も一緒にします。1人が大好き!というより、無為に他人と行動することで自分にとって無益な時間が発生するのが耐えられない!という感じで、ワガママな人間なのだと思います」

ワガママというよりも自分に正直で、自分を大切にしている印象を受ける。

正社員になった女性は「今でも、1人でお弁当を食べて、ゆっくり休憩してます!」

一方で冒頭のように説教してきた上司には、女性のそうした気持ちが微塵も想像もつかなかったのだろう。注意された時に女性は上司にこう言い返した。

「休憩時間なので、休憩したいんです。作り笑いしてると疲れちゃうので。勤務時間外だから良いですよね?」

これに対し上司はどう反応したのだろうか。

「渋い顔をして黙っちゃいました。扱いづらい奴だと思われたと思います。そのうちお昼も誘われなくなりました。ちょっと特殊な人だな、という目で見られたと思いますが、それまでの様々な環境でも『変な人』というポジションだったので、気になりませんでした。業務上不利益になるようなことや、いじめのようなこともありませんでした」

それから数年が経過したが、女性は現在もこの会社で働いている。雇用形態は契約社員から正社員に変わったというから、仕事ぶりが評価されてのことだろう。

ところでかつてランチタイムを一緒に過ごしていた4人の女性たちとの関係は、現在どうなっているのだろうか。女性に聞いたところ、最年長だった40代女性含む3人が退職し、「今では私がお局みたいなものです」と自虐した。1人だけ残っており、現在は親しくしているという。それでも、

「お昼は一緒に食べませんが。今でも、1人でお弁当を食べて、ゆっくり休憩してます!」

と自分を貫いているようだ。集団の中では周りに合わせる方が楽だという人も中にはいる。でももし自分を押し殺すことにつらさを感じているのなら、この女性のように嫌なものは嫌と主張する方が、案外長く勤められるものかもしれない。いつまでも自分を騙し続けることはできないのだから。

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