「防犯カメラで監視されて……」宝くじ売り場を6ヶ月で退職した女性【前編】 | キャリコネニュース
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「防犯カメラで監視されて……」宝くじ売り場を6ヶ月で退職した女性【前編】

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宝くじ売り場は大金が動く場所だけに、働く人に対する監視は相当厳しいようだ。しかし厳し過ぎれば働きづらいと感じる人も。東京都に住む50代の女性(サービス・販売・外食/パート・アルバイト/年収100万円未満)は、6か月で辞めたという宝くじ売り場での仕事をこう振り返る。

「パートを必要以上に正社員並みに厳格に扱おうとし、防犯カメラで監視して、休みの日も何度でも家に電話をしてきて、そんな公私の区別も何もない会社辞めてよかったです」

ちなみに宝くじは自治体が発売元となり、発売等の事務を銀行に委託。宝くじ売り場はその銀行から、再委託を受けた企業が運営している。その運営会社では、単に監視されるだけでなく、さんざん腑に落ちない対応をされてしまったようだ。

「先輩には絶対逆らうな、ハイしか言うなと言われる」

まず同じ時期に入ったパートはみんな「同期呼ばわり」されたことに不信感を覚えたようで

「正社員でもないのにやたら同期の絆を強調される」
「そして、先輩には絶対逆らうな、ハイしか言うなと言われる」

と何やら体育会的なカルチャーを振り返った。働きだしても不穏な雰囲気は変わらなかった。

「売り場に配属されると、本人の知らないところで支社の部長と先輩パートが繋がっていて、全ての仕事っぷりやらなにやらを報告されている。本人が休みの日などに話しているようだ」

先輩が新人の仕事ぶりを上に報告するのはよくあることだろうが、本人がいないときに勝手に報告されるのだからいい気持ちはしないだろう。売り場の性質上仕方ないとはいえ、カメラが設置されており定期的にデータが回収されていたようだと明かす。

「全てやっていることを見られる。何かあると家にまですぐに電話が入る。その割に、困ったこと分からないことは聞けと言っておいて、先輩やら本社担当者やらは電話に出ないし繋がらない」

監視の目が厳しい割に、新人からの質問や相談に応じる姿勢がないのだから勝手な話だ。

支社長に貰った飴を常連さんにあげたら「部長に怒鳴られた」

そんな職場で、ますます不信感を抱かせる出来事が起こる。ある日、支社長が飴を差し入れしてくれたが、女性は貰っただけで食べずに仕事を終えた。

「外に出て、いつも買いにくる常連の優しい奥さんに会ったので食べませんか?って一つ差し上げたら、それも先輩が見ていてチクったらしく、翌日休みなのに家に電話が入り最初部長に怒鳴られ、つぎ支社長に代わり、飴は食中毒(の恐れがある)だからお客にあげてはいけないと言われる始末」

「飴で食中毒など人生で初めて聞いたし、では支社長は中毒を起こすものをパートに差し入れたんだと思いましたが受話器を遠く離してあまり聞かないようにして電話を切りました」

なんと飴一つで二人の上司から厳しい叱責を受けてしまった。「仕事上がったらプライベートなのにそこまで口を出して怒ってくる始末」と呆れたように振り返る。

嫌なことは続くもので、後日、先輩の女性従業員たちから引き継いだ仕事内容にミスがあり、翌日それを話すと「あたしが間違うわけがない、絶対ない」などと反論され、そこから逆恨みが始まったという。

「人間誰しも間違うのに、そんなだからこの店舗には人が居付かないんだと思わされ」

とここでは冷ややかに構えていたが、また後日、女性は思ってもみなかった事態に見舞われる。【後編へ続く】

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