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「学歴にすがり、学歴を振りかざし、学歴に泣く」医師の男性が日本の学歴社会に思うこと

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学歴は必要か不要か、価値観によって答えが違うのは言うまでもないが、就活などにおいて強みになることは間違いない。キャリコネニュースの読者はどのように考えているのだろう。

「学歴はバカにこそ必要」と語り始めるのは30代後半の男性(東京都/医療/年収950万円)。男性は現在、医師として働きながら博士課程の大学院生として研究を続けているという。そんな男性の興味深い回答を紹介したい。(文:林加奈)

「学歴がないと日本ではまともに生きていけない」

男性が「学歴が必要である」と主張する理由は次の通りだ。

「他に社会で生き残る術がない人間が頼れるもの、それが学歴。裏を返せばなくても生きていける人はいるし、あったとしても必ずしも満足いく仕事ができるとも言えない」

「学歴があってもまともな社会人と言えない人もいる。学歴がなくとも社会に貢献し、人生を謳歌する人もいる。しかし、私も含めて多くの世の中の人は、学歴がないと日本ではまともに生きていけないから、学歴にすがり、学歴を振りかざし、学歴に泣く」

「学歴に高いも低いもない。その人の足跡というだけ」

男性は公立大学の医学部を卒業し、医師として働きながら博士課程の大学院に通っている。非常に高い学歴を持つ男性だが「父母は高卒と短大卒の公務員であり、長男である私に学歴の大切さばかりを伝えていた。しかし、人として大切なことについてはイマイチ欠けていたように思う」とも振り返る。

「今になって思うことは、必要なのは学歴ではなく、本当に楽しい学びを追求することが大切であるということ。その結果の学歴である。たった10年医療の現場で働いた私でも、肩書だけで本人が何もできない人間をいくらも見てきた。本当に役に立ち、本人がとても好きで到達した、生きた学歴は必要であると思う」

と見解を述べる。

学歴に不満があるかどうか聞くと、当然ながら「学歴に不満は全くない」と語る男性。

「研究が楽しくてここまで来ている。学歴は後からついてくる。学歴に高いも低いもない。その人の足跡というだけ。今何ができるか、何をしたいのかとは全く別。評価するところは学歴ではなく、その人がどう考えてこの学歴を選んできたのか(ということ)」

と回答を締めくくっていた。

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