新卒で入れる会社は人生で一つだけ。だからこそ、最悪な会社を選んでしまった時のショックは大きいだろう。岐阜県に住む30代前半の男性(ITエンジニア/年収550万円)は、新卒で入社した会社が「ビジネスマナーなど一般的な研修はなく、上司のおすすめの本を読んで1週間で終了」したというが……。(文:國伊レン)
残業代や土日出勤の手当は出ず「勤務表もないので自分が何時間働いているかも不明」
「上司のおすすめの本」を読むだけの「研修」が終わった後、男性はいきなり開発プロジェクトに投入され、業務の説明もなく働かされることになったという。
「書類も上手くかけず、聞いても教えては貰えず、回答を貰っても説明のほとんどを端折った上級者向けのもの」
当然、上級者向けの説明ではわかるはずもなく、男性が基本的な説明を求めたところ、
「文句があるなら自分のやり方でやってみろ!」
と怒鳴られてしまった。満足な説明もないまま良いやり方など思いつくはずもないが、そんな中でも男性は何とか仕事をこなそうと我武者羅に努力したそう。しかし結果は散々で、日々の残業と徹夜で心身ともに追い詰められてしまったという。
「残業代なし、土日出勤も当たり前だが、当然手当なし。勤務表もないので自分が何時間働いているかも不明」
「当時は労基法の知識もなく、何とか耐えてましたが、1年と経たずに辞めました」
劣悪としか言いようのない待遇に耐えかねた男性は退職を決意した。辞める際、職場の人間から、
「お前みたいなクズはどこに行っても使えない。一生就職できずに野垂れ死ぬんだな」
という捨て台詞を吐かれたそうだが、その後いくつかの転職を経て「今では幸せに暮らしています」と語っている。
「この会社もう無理」と思ったら、心身を病む前に、動けるうちに転職を検討するのがよいだろう。
※キャリコネニュースでは引き続きアンケート「仕事を即行でやめた人」を実施しています。回答ページはこちら https://questant.jp/q/HF78WM9H
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