女性は自分のミスとはいえ、1人で責任を取らされたのがつらかったのかもしれない。ただ、もし同僚が手伝えば、小銭の金額が足りなかったときに、責任の所在が曖昧になってしまうだろう。そうした懸念もあって、上司は手伝おうとする同僚を止めた可能性がある。
しかし、その後の上司の対応は正当性に欠けており、明らかにやりすぎだった。
「『すみません、拾い終わりました』と上司に伝えると、また大きな溜息をして『あんたは今日何も仕事してないね。数え直して○千円足りないから払ってね』と言われました。たしかに私のミスだから仕方ないと言えば仕方ないけど、入社したばかりの人間に酷いなと思いました」
その日、女性は上司から「今日は何もしてないのにお給料得したね。帰っていいよ」と嫌味を言われ、会社を出た。悔しさからか、帰りの車の中では涙が止まらなかったそうだ。冒頭でも述べたとおり、ミスは誰にでもある。必要以上にミスを責めたり、損失を弁償させたりしたことは、上司に非があったと言わざるを得ない。
女性は仕事を辞める決意をすると、例の上司の目の前で、上司よりも上の立場の人に「されたこと、言われたことをすべて話しました」と言う。また、仲介元のハローワークにも事情を伝えたそうだ。「辞めて大満足です」という女性は最後に後日談を語った。
「ハローワークから何か指導が入ったのか、後日お給料と一緒に弁償した○千円も帰ってきました。今は私に合った職場で楽しくお仕事しております」
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