「納品書を顔に投げつけられたことも」大手運送会社を辞めた女性【前編】 | キャリコネニュース - Page 2
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「納品書を顔に投げつけられたことも」大手運送会社を辞めた女性【前編】

驚くことにその日から、上司はもとより先輩たちからも、挨拶以外話しかけられることがなかったという。仕事について「分からないので教えてください」と積極的に話しかけるものの

「教えようがないから」

と突き放され、無視され続けた。それでも女性は、「先輩を見て覚えた作業から率先して動くように努めました」と懸命に働いた。そんな中、「1週間も経たないうちに」受付事務を任されてしまう。

「大手運送会社のセンターのため、午前中はさまざまな運送会社から納品があります。納品に来るドライバーさんが受付に来て、納品書と予定納品物、納品数を確認して受領書に押印します。『覚えてしまえばルーティーンで楽だから』とだけ言われました」

ところが、先輩や上司に何を質問しても「教えようがないから」と何も教わらないまま仕事をさせられた。案の定、納品書や納品数の確認に手間取り、処理に苦戦した。

年末の忙しい時期で、ドライバーは他のセンターにも複数回る必要があり、「受付に時間が掛かってしまうとドライバーさんのイライラも伝わってきます」と女性は追い詰められた。

「焦れば焦るほど手間取ってしまい、ドライバーさんから納品書を、私の顔に投げつけられたことも1度や2度ではありませんでした。もちろん、上司や先輩にも報告して相談しても『そんなことするドライバーはいない』『見てないからわからない』と取り合ってもくれませんでした」

仕事を教えてくれないだけでなく、酷い扱いを受けても何のフォローもなかったのだ。

「聞いても教えて頂けませんでしたよね?」と言い返したら余計にヒートアップ

そして、「何となく仕事を覚え始めたころ」の昨年2月のこと。「教えようがない」と言いながらも、女性に付いてくれていたA先輩が辞めてしまった。ある程度は頼りにしていた存在を失ったことで、

「その頃からいつでも出せるように退職願を日付のみを記入するだけにしたものを机に閉まっていました」

と、この時すでに辞めること決めていた。というのも、「先輩が退職して間もなくB先輩からのパワハラが始まりました」と、恐れていたらしいことが起きたからだ。

「朝出勤すると呼び出され、知らない事、わからない事で頭ごなしに怒られます。『聞いても教えて頂けませんでしたよね?』と言い返したことが余計にヒートアップさせてしまったのでしょう。パワハラは毎朝続きました」

上司に相談をしたというが、「見てないから、俺に言われてもわからない」と言われるだけだった。

「この会社は大手だけど、大手だから教育が行き届いているわけではないんだなと感じました」

その後、退職を決定づける出来事が起きたという。【後編へ続く】

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