勤務先について、こう振り返る。
「そこには独身40代前半の事務員と6、7名の従業員がいました。その事務員が問題ありの人で退社をするから引き継ぎして貰いたいという事で採用されました」
この事務員は、職場でたびたびトラブル起こしていたようだ。
「自分が不利になるとパニックを起こして急に外に走って出て行ったきり数時間戻って来なかったり、社長の部屋に駆け込んだりする奇怪な女子」
と綴る。女性が入社後も、困った行動は続いていた様子だ。「何かあると、それが社長の奥さんの耳に入っていた」らしいというが、ある時から何故か女性の立場が悪くなる事態となった。
「あるイベントの手伝いの時に初めて会ったその奥さんが私に、『うちの家族は皆O型なんだけど、あなた血液型は何?』と聞かれ『B型です』と、言うや否や『やっぱりね、Bは自己中だから、人と合わせられないし何も出来ないし、ダメなんだわ。あー、そうだったんだ。わかったわかった』と、言われた」
血液型を理由に一方的に、問題が起こる責任を押し付けられてしまったようだ。女性は「その時は何も言わず我慢しました」と語る。
「その後も何回か社長とは話し合いをしましたが、その事務員の方を庇うのですぐ退社しました。それをハローワークに伝えると『何名か紹介して採用されても同じ理由で辞めさせられてるんですよ』と、いう事でした」
女性は冷静に対応していたものの、社長たちの血液型診断を尊ぶ姿勢は変わらなかったようだ。今まで多くの人が悩まされていたというのも容易に想像できる。
「結局その会社はその後倒産しましたよね。今でも思い出すとイラつきます」
と怒りを露わにした。会社に対して納得できない部分は多いかもしれないが、早めに辞めることが出来たのは幸いだったのかもしれない。
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