面接会場に指定された店舗に、そもそも面接担当者がいないというアクシデント。現場に居合わせたバイトから「今、こちらに向かってますのでお待ちください」と言われて30分ほど待つと、店長がやってきて一言。
「面接なんて聞いてないなぁ」
男性はその瞬間「これはダメだな」と確信した。
「店長が本社に電話で確認してメールを見たところ、面接の時間など記載されたメールがあったそうです。店長はこちらにきて軽く『すいませんね』と言い、面接が始まりました」
自分のミスで応募者を待たせておきながら、店長は終始「バイトと社員の接し方を力説」していた。それが終わると店長は、希望する場所とは別の地方への転勤があり、数か月はそこで働かなくてはいけない旨を男性に説明した。この時点で「確実に自分の中でもうないなと気持ちが固まり」、面接を続ける意味も失せた。しかし、面接が終わったと思った矢先、
「エリアマネージャーにも面接してもらうから残ってください」
と言われ、残らざるを得なくなった。
「まさかその日に2回も面接があろうとは思いもよりませんでした。仕方なくエリアマネージャーを待つこと1時間。もうこの辺りで時間の感覚は麻痺していました」
冬の乾燥した時期に何も飲めず、喉はカラカラだった。到着したエリアマネージャーはそんな男性に水をくれた。「さすがエリアマネージャーだ」と思ったそうだ。
2回目の面接も終始、転勤についての質問だった。軽く受け答えしたあと、面接が完全に終わったのは18時。男性が店に到着したのは15時だったので、3時間も面接に費やしたことになる。
「3日後に(連絡)すると言われたのでその時に断ればいいか程度に思っていました。結局、合否の発表があったのは5日後で丁重にお断りをしました」
面接の時点でこの対応だったら、入社後が思いやられる。男性の判断は適切だったと言えそうだ。
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