男性は、「ブラック税理士法人」の実態をこう明かす。残業について、面接時には「通常期は10時間以内、繁忙期で20時間以内」と聞いていたものの、実際には「通常期で30時間、繫忙期では80時間近い残業」と全く違ったのだ。これについて上司に相談すると、
「『40人の職場で毎月退職者が出る今の状況を考えれば分かるでしょ? その文句を言えるうちはまだ余裕があるってことですね。仕事にうずもれる人生は幸せなんですよ?』となぜか諭される始末」
これを聞いた男性は、とっさに「泥船から逃げないとダメだ」と思ったそう。そこで、「転職を斡旋したエージェント」に連絡を取るも、「すでに退職済み」だった。そこで自身で職場について調べると「悪い意味で有名な税理士法人」だと知る。これでようやく男性は目が覚めたようだ。
「その当時は珍しかった退職代行を使って辞める人がいたので、まぁそんな税理士法人だったのだと思います」
「ここにいると心身のいずれか、あるいは両方が病む」と思った男性は、「別の転職会社」を通じて転職活動を進めた。こうして「有給休暇取得後の7か月後」に転職した。
しかし退職届を出すときにも、上司からの嫌味は止まらなかったようだ。
「代表から『〇〇さんは一般企業からの転職だけど(重労働が苦にならないと思って)期待していたのに採用して失敗した』と皆の前で罵倒されました」
そんな言葉に対し、男性は今までの鬱憤を吐き出すかのような態度をとったそう。
「清々しく『経歴に教訓をつけていただきありがとうございました』と言って退職したら代表がキレたのは良い思い出です」
退職した男性に後悔は一切ないようだ。
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