若手社員が退職を考える瞬間はどんなときなのだろうか。リ・カレントは3月5日、働くことに関する意識調査の結果を発表した。調査は2月上旬にインターネット上で行い、東京都在住の20代、420人の有効回答を得た。
その結果、直近1年間で「仕事をやめたい」と思ったことがある人は44.3%を占めた。また「やめたい」と思ったことがある人に対し、「『仕事をやめたい』と職場の誰かに相談したことがあるか」と聞くと「ない」と回答した人が51%に上った。仕事をやめたいと思っていても、それを周囲の人に相談できる人ばかりではないようだ。(文:谷城ヤエ)
「自分よりもっとうまくやれる人がいる」も半数
「仕事をやめたい」と考えたことがある理由を詳しく聞いたところ、「自分には向いていない・適性がないと思うため」が41.1%と最多だった。次いで、「給与・収入が希望条件ではないため」が30.4%、「職場の人間関係が好ましくないため」が26.9%、「キャリアの先行きが見えないため」が20.8%と続いた。
「特段叱責を受けていない状況であっても、職場に『迷惑をかけている』と感じることはありますか」と聞くと、「常に感じる」と「時々感じる」が合わせて38.4%となった。また、「自分の仕事は『自分よりもっとうまくやれる人がいる』と感じることはある」と答えた人は「常に感じる」と「時々感じる」を合わせて46.6%となった。
若手社員のなかには、実際よりも能力を低く評価してしまう人が少なくないようだ。社会に出て間もないため、成功体験が少なく、仕方のないことかもしれない。しかし自信のなさを個人の問題にするのではなく、上司や先輩によるサポートや声がけなど組織として対応していく必要があるだろう。
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