2022年、当時25歳だった女性は、エージェント経由での応募で、事前に「スタッフの約半数が身体や精神の障がいにより休職、退職の経験があり、働きやすい環境で企業担当者も理解のある方だ」と聞いていた。しかし前述の通り、面接官である社長に暴言を吐かれた。
「障がいのある方の支援を行なっている大手企業であるが故に発言が衝撃的すぎて、面接のあと泣いてしまいました。たった1か月ブランクがあるというだけで『健康じゃない』と判断されて、自身の今までの経験やできることを何も見てもらえないんだなとやるせなさと悲しみを感じました」
あまりの衝撃に面接が終わるなり自室で大泣きしたという。その泣き声は階下にも響きわたり、母親が「わんわん泣いているのがわかったけど、どうしたらいいかわからずそっとしておいた」と心配していたことをあとから知ったそうだ。
このほかにも様々な面接を受けてきた女性は自身の経験を踏まえ、「休職期間やブランクがあっても、働くことを諦めなくていい社会になったらいいな」と最後に語った。
「人事の方が求職者を厳しく見る理由もわかります。ですが、休職経験やブランクがあるとわかった途端、投げやりに面接対応される面接官の方が非常に多く、そういったことをされるとその会社のモノやサービスは買いたくない、使いたくないと感じました。どんな理由で採用を決めるかは担当者の判断なので是非は問いませんが、せめて不採用だなとすぐに感じても、将来的にお付き合いが生まれるかもしれないので、最低限の対応はしていただきたいです」
病気以外にも、出産や育児、介護などで誰もが休職する可能性もある。ブランクのある人も復帰しやすい社会にしていく必要があるだろう。
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