管理職は、仕事は多く責任は重い。それなのに給料が上がらないとなれば、管理職になりたくないと思うのも無理もない。それどころか「管理職は罰ゲーム」だと思う人も現れ始めた。
投稿を寄せた30代女性(年収600万円)もその一人で、次のように思いを打ち明けた。
「病院で看護師長をしています。会社でいうと課長クラスです。正直、管理職は罰ゲームだと思います。残業量は格段に増えるのに、残業申請はできないため係長クラスの時よりも給料は減っています」
働き方改革以降、部下の残業を削減するよう言われ、管理職にそのしわ寄せが生じている。この女性も、そうしたジレンマに陥っているようだ。(文:天音琴葉)
「このままでは誰も管理職になりたがらないと思います」
病棟の看護師長である女性は、次のように続けた。
「スタッフには残業をさせないようにとの通達があるので、業務を調整してなんとかスタッフは早く帰らせますが、残った仕事は管理職が行うことがほとんどで自分たちは帰れません」
給料は減ったのに仕事と責任が増えているのだから、不満が募る一方だろう。女性の職場批判が止まらない。
「ワークライフバランスを大切にしているとか言いながら、管理職だから仕方ないといった風潮でこちらのワークライフバランスは全く配慮してもらっていません。また、実践とマネジメントの両方を求められるので結局どちらも中途半端になってしまい、上から『できていない、やっていない』という評価をくだされ、ネガティブなフィードバックをされます」
本来のマネジメント業務だけでなく、残業させられない部下の代わりにプレイヤーとしてもこなせばならず、キャパオーバーしている様子がうかがえる。
そんな女性は「このままでは誰も管理職になりたがらないと思います」と呆れるように書いていた。
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