社用車をぶつけて破損したら、なんらかの責任を取らねばならない。だが、共同で使っている車だと犯人の特定が難しいようだ。埼玉県に住む40代前半の男性(専門職/年収650万円)は「社員が80人ほどいる支店での出来事です」と切り出し、職場で社用車を傷つけた犯人探しに巻き込まれた件について語った。
社用車は全部で30台ほど。社員が各自で洗車などを行い、月一で車全体の写真数枚を責任者に提出して傷や異常が無いか確認する流れだった。
「もちろん車両事故や傷などあれば始末書」
だったが、ある日、複数人で乗る車のフロントバンパーに大きな擦り傷が見つかり……。(文:國伊レン)
絶対に心当たりのある傷なのに「誰も知りませんの一点張り」キレ出す支店長
傷跡には「タッチペンで塗って直そうとした形跡」があった。つまり、車を擦った社員は自覚があるという事になる。すぐに全社員が集められ「犯人探しがスタート」した。しかし、いくら犯人を捜しても「誰も知りませんの一点張り」で、名乗り出る者は現れなかった。支店長は
「細かな傷や飛び石とかの傷なら『気づきませんでした。誰か分かりません』が通るが、さすがにこれはひどい」
「タッチペンで修正までしてんだから間違いなく犯人はこの中だろ?勝手に誰かが傷つけて勝手にタッチペンで修正でもしたのか?おかしいだろ?」
とキレ出したが、最後まで犯人は現れなかった。投稿者の男性は
「結果的に、誰も心当たり無いのに勝手に傷ついて勝手に修正された事になり決着した不思議な事件です。 私も誰が車ぶつけたのかは最後まで分かりませんでした。」
と、結末を語った。犯人は始末書が怖くて言い出せなくなってしまったのだろう。当時はかなりの修羅場だったに違いないが「勝手に傷ついて勝手に修正された」という、とぼけた理由で決着したのは奇跡である。
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