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バブル崩壊後の1990~2000年代の学生は、昨今とは比べ物にならないほど厳しい就活を強いられていた。その頃に就活していた学生は就職氷河期世代と呼ばれている。
長野県の45歳男性(事務・管理/年収450万円)は、音楽系専門学校の出身だという。
「私は10社近く受けても受からず、ようやく正社員になれたのが35歳の時です」
と、長いこと苦労したようだ。だがそれは大卒の友人達も同じだったそうだ。(文:天音琴葉)
大卒の友人は50社受けても受からず……
大卒の友人達は2002年卒で、中々、就職ができなかったという。
「友人は50社近く受けても受からず、結局は派遣で働いていました。今も非正規で働き続ける48歳の友人もいます」
当時は「非正規雇用で働く人がほとんど」だったとし、なんとか正社員になれた友人も……
「今では考えられないくらいの安月給だったといいます。求人もブラック企業しかなく最低賃金しか支払われないものが多数でした」
当時も理系学生は複数の内定をもらっていたが、文系学生は有名大でも散々な目に遭ったようだ。
「転職を繰り返し年収を上げてきました」年収850万円の42歳女性
東京都の42歳女性(ITエンジニア/年収850万円)は家庭の事情から専門学校卒だとし、
「新卒時はエントリーすら難しく、ブラックでも正社員になり実績と実力つけて転職を繰り返し規模と年収を上げてきました」
とめげずにここまでやってきた。だが
「年下の学部卒の方が年収が上だったり職位得やすく転職しやすい。が実績と経験は私が上なので仕事は回ってくる」
と不満をこぼした。ほとんどの会社で大卒のほうが年収を高く設定されているから、やむを得ない部分もある。だが自分より仕事ができない相手より年収が低いと、仕事のモチベーションはどうしても下がるものだ。
「本当に腹立たしいです。実力がある方なら協力や伴走しますが、そうでないなら遠慮なく足元を掬います」
ITエンジニアは専門学校卒でも実力があれば年収1000万円以上も夢ではないだろう。さらなる転職も視野に頑張ってほしい。
島根県の46歳男性(WEB制作/年収400万円)も当時の就活を振り返った。
「10社程度受けました。知人のつてで入社。2年ほどアルバイトとして使われる。その間、年金は未払いとなり、受け取れる年金に穴が空いている」
就職先が決まらず、年金を収められなかったという氷河期世代は他にもいるだろうか。
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