女性が乗っていた車の「溝の無いタイヤ」がパンクしてしまった時のことだった。
「運転してた者が悪いと言われ、かなりの暴言吐かれて言い返したら『生意気だ、使用期間中だから辞めろ』と言われた」
安全管理の不備を棚に上げ、責任を押し付けられた挙句の暴言だ。さすがに我慢できず、女性は「素直に従って辞めました」と退職を決意する。
ところが、慌てたのは会社側だった。手のひらを返すように、こう言ってきた。
「『暴言吐いた人間は人事権ない人間だから話し合おう』と上層部から何度も連絡」
しかし、女性はこの連絡を「無視」した。女性には話し合うまでもなかったのだろう。電話を無視し続けていると、今度は上司からショートメールが届いた。その内容には、呆れるほかなかったという。
「前に、今迄の経緯を話して明日から来ませんと伝えてましたが、無断欠勤という形にされ、『退職届を一身上の都合で提出しなければ懲戒解雇にする』と脅されました」
退職は労働者の権利なので、口頭で伝えるだけでも退職することはできる。だがトラブルを避けるためには退職届を出しておいた方がよかっただろう。ただ、「辞めろ」と言われて辞めたのだから、「一身上の都合で」と言われてもモヤモヤしそうだ。
「未来の無い会社に戻る気も無く、次の職場も決まってたので、脅しにのって退職届を書く気にもなれず……そのまま放置しました」
女性は、もうこの会社と関わるのを一切やめてしまった。この会社でまともな話し合いは難しかったのではないだろうか。
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