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「嫁ブロック」は夫の敵ではない? 転職を「現実逃避」と気づかされ感謝する男性も

大手人材サービス会社に勤めるNさん(27歳)には、高校時代から付き合って結婚した奥さんと3人の子どもがいます。入社2年後、漠然とした憧れと刺激的なことがしたい気持ちから、転職活動して内定までこぎつけます。

意を決して奥さんに報告したところ、「嫁ブロック」に遭いました。「将来起業して、新しい職場で経営を学びたいんだ!」と熱く語るNさんに対し、奥さんはこう冷静に畳み掛けたのだそうです。

「じゃあ、なぜ今の会社に入ったの? 当初やりたいと言っていたことは、やりきったの? 転職って逃げじゃないの?」

Nさんは「この人はなんて本質を突いたこと聞いてくるんだ!」とハッとさせられました。現実逃避として転職を考えていたことに初めて気付き、内定を辞退。華麗なる「嫁ブロック」が決まった瞬間でした。

一方、壮絶な「嫁ブロック」を乗り越えて意思を貫いたのは、2014年にWEBサービスを行う会社を起業したHさん(32歳)。勤め人として高収入があった当時、起業を打ち明けましたが、奥さんにまともに耳を傾けてもらえませんでした。

「失敗したら二度としません」と誓約書を書かされた人も

「儲かるかどうかも分からないことに突っ込んで行くなんて、反対」

結婚当時から起業を考えていたと明かすと「それ知ってたら、結婚しなかったわ」とまで言われる始末。そこからHさんは、奥さんに対する説得を繰り返します。

まずは、起業したい理由を資料にまとめて奥さんにプレゼン。6か月かけて説得を続けたところ、「失敗したら二度とこのような事はしません」という誓約書を書かされ、「月々の生活費をちゃんと入れること」という条件で了承を得ました。

以前より収入は下がったというものの、Hさんは約束を守るためのプレッシャーをバネに、前向きにやりたい仕事をしている様子です。

Hさんが偉いのは反対を押し切ってやるのではなく、しぶしぶながら妻が納得するまで話し合ったことでしょう。「嫁ブロック」に遭ってから一番の変化は、「夫婦で対等に話し合う時間が増えたこと」だと言います。

「そもそも価値観が合ってなかった、それをどうすり合わせするか。(それまで)いかにそれを疎かにしていたか、すごく反省です」

反対されたら、夫も自分に非がないか反省すべきだ

今回のケースでは不幸になった人はいませんが、この手のことが原因で離婚に至るケースも少なくありません。夫婦問題研究家の岡野あつこさんは「上手に奥さんが操縦することが大事。『ひとまず寝かす作戦』で、一度冷却期間を置いて夫が考え直すきっかけをあげてください」と助言していました。

しかし、ゲストの東国原英夫さん(元宮崎県知事)が「政界入りするために離婚した」と明かしたように、やりたい人はどうしたってやるのでしょう。2月5日に「ノンストップ!」(フジテレビ)で「嫁ブロック」が採り上げられた際、視聴者からの意見で「嫁1人説得できないようじゃ起業しても成功しない」という鋭い指摘がありました。

「嫁ブロック」という言葉を聞くと、個人的には「嫁が嫁が」と自分ができない理由を他人に押し付けているように見えてしまいます。妻が自分の希望を伝えても、協力する姿勢を見せない夫もおり、お互い様ではないかとも。「妻ブロック」を受けたときには、夫も自分に非がなかったのか反省してみるべきです。(文・篠原みつき)

あわせてよみたい:SMAP解散騒動で「キムタクだけ残留」の背景 転職時によくある「嫁ブロック」が発動か

 

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