「猫ですら深夜まで働かされるブラック日本」 猫カフェの営業時間延長を承認するニュースにネット驚愕
ペットとして犬と並んで人気の高い猫。昨年は雑誌「女性自身」がムック「ねこ自身」を発売したり、「anan」でも猫が表紙を飾った。猫が生み出す経済効果、「ネコノミクス」の規模は2兆円を超えるともいわれる。
猫を飼っていなくとも、猫カフェなどで触れ合うのを楽しみにしているという人もいるだろう。だが、猫の労働環境は思ったより厳しいようだ。27日に環境省が開いた中央環境審議会動物愛護部会で、猫カフェが22時まで営業できる方針が承認されたのだ。
「猫は夜行性」ということで22時まで働かされることに
27日付けの産経WESTによると、動物愛護管理法では動物のストレスを軽減するため、2012年から犬猫の展示は8時から20時までとされていた。しかし、猫カフェでは1歳以上の猫であれば22時までの夜間営業が経過措置として認められていた。この期限が5月末だったのだが、今回の承認によって6月からは恒久的に可能になる。
環境省は猫カフェの一部に協力を要請し、猫のストレスを調査している。その結果閉店時間が20時と22時の店を比べても悪影響はみられなかったという。しかし、このニュースに対してネットでは、「猫ちゃんまでブラック勤めとか日本ヤバイな」と猫を気遣う声が多くあがった。
「猫ですら深夜まで働かされるブラック日本」
「猫カフェの猫、結構ブラックやったんやな…」
環境省の資料によれば、猫カフェの数は2005年に3店舗だったものが2015年には約300店舗と急激に増加している。また、朝日新聞の報道によれば、経過措置が認められた背景には、猫カフェの業界団体から「猫は夜行性だ」などの申し入れがあったためのようだ。よほど「ネコノミクス」の恩恵があるということなのだろう。
「猫ですら過労が心配されるのに人間の社会と言ったらもう」
ただ、一応猫を働かせすぎないように気は配られているようだ。前出の産経WESTには、「1日12時間以内の展示に限定し、11歳以上の高齢猫には定期的に健康診断を受けさせるなど健康への配慮に努めるよう求める」という記述がある。ただ、12時間ぶっ通しで展示というのもきつい。人間なら8時間労働プラス4時間の残業だ。
一方で、自身の労働環境に辟易している人からは「猫の過労を心配する前にヒトの過労を心配してくれぇ」といった声もあがっていた。
「ブラック企業で働くワイは猫以下なのか。いや猫以下という言い方も猫に失礼か」
「猫の労働環境には気づかいするが、人間にはブラック状態のまま放置」
「猫ですら過労が心配されるのに人間の社会と言ったらもう」
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