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面接での違和感は、入社後のトラブルを予見する重要なサインだ。投稿を寄せた50代女性は、ある会社の面接で激しく不信感を覚えたという。
その会社について「ハローワークで公募していない」案件だったと語る。当時、女性は契約社員で、「直属上司の紹介で面接を断れなかった」という。上司からは
「君のために特別に正社員の紹介をしてあげる。条件は他の人に話さないこと」
と、奇妙な口止めをされたようだ。女性は「諸々怪しい」とは思いつつ、断り切れず足を運んだ。内密に特別扱いという時点で警戒すべきだが、面接の実態はさらに酷かった。(文:篠原みつき)
「『辞退します』と言いにくい雰囲気を作られた」
面接官として現れた社長夫婦の口から出たのは、会社のビジョンなどではなかった。
「社長夫婦が自慢話と過去に辞めた人の悪口を機関銃のように話した」
凄まじい勢いで、過去の従業員をこき下ろしてきたのだ。さらに労働条件の核心である給与について尋ねると、驚きの回答が返ってきた。
「給与について『君の実力と会社に対する貢献の気持ち次第』と明確な金額を全く言わない」
金額を明言しないのは、労働契約としてあまりに不誠実だ。女性は辞退を考えたが、紹介者である上司の手前、窮地に立たされた。
「(上司から)個人的に何回も『行くことにした?』『気に入られているみたいだけど』と、パワハラとは違うけれど『辞退します』と言いにくい雰囲気を作られた」
上司から謎のプレッシャーを受けながらも、女性はなんとか断りを入れた。この判断が、結果的に大正解だったことが後に判明する。
「あそこの社長は根は悪い人ではないけれどワンマン」
辞退から数カ月後、その会社は業務縮小し、女性が配属される予定だった事務所も閉鎖されたという。さらに別の知人からは、こんな評判を聞かされた。
「あそこの社長は根は悪い人ではないけれどワンマンなので技術系・事務系が短期間で直ぐ辞める。だから、支店などを維持できなくなったよね」
女性は「これを聞いて辞退して本当に良かった」と胸をなでおろした。やはり面接での「違和感」は、無視してはいけないものなのだろう。
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