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会社の本性はいざという時の対応に出るものだ。「結婚式場の装飾を行う花屋に、東日本大震災の年まで勤めていました」と投稿を寄せたのは、福島県に住む40代女性。かつての職場での苦々しい出来事を振り返った。(文:篠原みつき)
「本社が東京にあり、東北の支店の我々は家が被災しただけでなく結婚式の中止が余儀なくされ、業務停止状態でしたが、本社からお見舞いとしていただいたのは、店舗みんなで使うようにとマスク一箱でした…」
周囲には「お見舞い金」をもらうような人もいたが……
当時の激しい混乱と物資不足を考えれば、何かを送ろうとした本社側の事情もあったのだろう。しかし、家屋に被害を受けた従業員たちに対し、店舗全体でマスク一箱というのはあまりにも心許ない。
「友人は似た環境でお見舞い金をスタッフ一人一人にもらったと聞いたので少しがっかりしました。会社への不信感は抱き始めていたのですが、それでも、なんとか(気持ちを)立て直して頑張っていました」
この時点ではまだ、辞めようとまでは思っていなかったのだ。
東京本社からわざわざ社長が来たが……
仕事が激減する中で、女性の雇用形態は契約社員の時給制だった。しかも当時は最低賃金が安かった。「時給も850円とかなり低く、生活はかなり厳しかったです」と当時の窮状を明かす。
それでも女性は式場での打ち合わせをこなし、「装花の売り上げを店舗内で一番上げていました」というが、6年間一度も時給が上がらなかった。そこでマネージャーに相談したところ、なんと東京本社から社長が地方店舗までやってきたそうだ。
「社長が地方店舗まで来て言った一言が『1人の売り上げだけじゃなくて、店舗全体が上がらないと時給はあげられないんだよ。分かるよね?頑張ってね!』と握手を求められて終了。ここまでの自分の全てが無に返った瞬間でした」
店舗全体の売り上げを重視する経営側の思惑も分かるが、わざわざ本社からやってきて成績トップのスタッフの希望をぶち壊すだけとは驚きだ。
「震災でのことはマスクをいただけただけでもありがたいと思い込ませていましたが、単純に何も感じてなかっただけなんだと実感し、やりたい仕事だからと我慢していたことが一気に吹き出し即退社しました」
いくらやりがいがあっても、従業員を大切にしない会社に見切りをつけるのは当然だろう。その後の顛末をこう書いている。
「余談ですが、私が退社した一年後にこの支店は他の地方花屋に仕事を取られて撤退していました」
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