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「必死にチラシ配ってたら同情して店に来てくれる」熱中症の部下を笑う役員の思考にドン引きした女性

画像はイメージ

どんなにやる気があっても、上司の無神経な一言によって、会社への忠誠心がぷつりと途切れることがある。

愛媛県の60代女性(サービス・販売・外食)は、かつて地方にある「まぁまぁ大きな菓子製造会社」で正社員として働いていた。その会社は大手スーパーへの卸売りのほか、県内外に数十軒の自社店舗を展開していたというが、新店舗のオープン時には過酷な業務が待っていた。

「開店前には、社員が朝早くから入店して、チラシ配りをしていました。それが開店は真夏か真冬が多くて過酷でした。初めての場所で1軒1軒ピンポーンして手渡し…」

ただでさえ体力を奪われる季節に、ポストへの投函ではなく直接の手渡しをするのだから堪らない。しかし本当に驚くのはそういう問題ではなかった。(文:篠原みつき)

「社員は社畜か奴隷ですか?」

ある真夏の日、女性がチラシ配りでフラフラになり、熱中症のような状態に陥っていたところ、たまたま来店していた専務から信じられない言葉をかけられた。

「『真冬や真夏にチラシ配りをするのは、そんな時季に必死に配ってたら同情されて開店に来てくれるだろう』と、メチャ笑顔で言われました… 社員は社畜か奴隷ですか?」

社員の健康を犠牲にしてまで客の同情を引こうとする経営トップの思考回路にはドン引きだ。しかもそれを炎天下で倒れそうになっている社員に笑顔で語るのだから、まともな神経ではない。

そもそもの労働環境もかなりのブラックぶりだったようだ。

「朝7時から夜は帰ってきたら9時でも、残業手当も1円も付きません。なん~の手当もありませんでした。昼御飯くらい補助してほしい」

長時間のタダ働きを強いられたうえに、あんな言葉をぶつけられれば「脱力して何のやる気も起きなくなりました…」となるのも頷ける。女性は

「こんな会社で熱中症で死ななくて良かった、それだけですね」

と、冷ややかに振り返っていた。

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