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教員不足が指摘される昨今、非常勤講師という立場はさらに過酷を極めているという声が寄せられた。(文:湊真智人)
投稿を寄せた50代女性は現在、公立学校で英語科の非常勤講師を務めている。市の予算の都合上、支払いは授業数に応じたものだが、労働実態に見合ったものではなかった。
「授業に対しての準備、ALT(ネイティブの先生)との打ち合わせや授業準備補助、プリントの用意や小テストや試験採点、成績や所見入力などで、どう計算しても時給が最低賃金を大幅に下回ることが多い」
必死の訴えも通用せず「他の先生もやっている」
膨大な付随業務が発生するが、これらは事実上の「無賃労働」となっていた。加えて出退勤の管理方法にも大きな問題があった。
「タイムカードではなく手書きで出勤と退勤時間を書くのですが、毎月当たり前のように『改ざん』を要求してきます」
立場の弱い側に「改ざん」を強制する、不健全な風潮がそこにはあった。女性が「規定時間以上の仕事量は本来負わせるべきではない」と訴えても、管理職の回答は「教務だから当然。他の(正規の)先生もやっている」という思考停止したものだった。
さらに今年は同じ英語科の教員が2人も離脱し、そのしわ寄せが非常勤にまで及んでいるのだが、それすらも「サービス」で処理することが求められたという。
「8月までクーラーなし」物置部屋で仕事をさせられる
劣悪なのは賃金面だけではない。勤めはじめて2年目のある時、職員室に空きがないという理由で、物置代わりに使われていた「相談室」を数人の作業場として割り当てられた。
「窓も固定されて開かず、その年の8月までクーラーがつかなかったのです。日に日に暑くなる6月に『クーラーをつけてもらわないと困ります』というと、教頭は『予算がない』(と断った)」
扇風機すら用意されない地獄の環境では、自腹で購入したミニ扇風機やネッククーラーで凌ぐしかなかった。その後、同部屋のICT支援の職員が抗議してようやく設置されたものの、すでに7月の終わりになっていた。
「これを人間的な扱いと言うのか、本当に疑問です」
女性はこう憤る。正規職員のオーバーワークが議論される陰で、さらに低待遇な非常勤講師の窮状は、現場の「善意」で片付けられているのが実態のようだ。
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