このテーマ自体はAI関連の講演だったら珍しくない、よくあるものだが、男性によれば、この人物が普段やっていたのは、「AIにプログラムのソースコードを読み込ませたり、仕様書などのドキュメントを読むこませたりしたくらい」でだった。その上、男性たちの仕事に対して何らかのフィードバックがあったわけではなかった。
しかしある日突然、会社幹部から「○○さんがカンファレンスで講演することになりましたから、Webで視聴できるので社員は必ずそのカンファレンスを聞くように」とお達しを受けたという。これにより社員全員強制的に1時間ほど講演を聞かされることになったのだ。
この講演内容について、男性はこう綴っている。
「これは要は私たちが今までやってきたことは『技術負債』ですよと言われているのに等しく、それを解決できてもいないのに、さもAIを使って解決したかのような講演」
実態の伴わないAI導入アピールに、現場の不満は募るばかりだった。講演実施の結果「それまでのプロジェクトを支えてきた人たちは怒り心頭」になり、「翌日出社してきた○○さんに詰め寄る人まで現れる始末」で、社員間に分断を招く結果となった。
「最終的に誰も得しなかったです」
さらに男性はAIを使って講演内容を検証したという。
「ちなみにその日の資料をAIに読み込ませて批評をしてもらったら、『AIが出力したことをコピペした程度の低レベルな発表内容』とAIに酷評されて、最終的に誰も得しなかったです」
現場の実務を無視したAI導入アピールは、業務課題の解決どころか社内の不信感と深刻な分断を生むだけに終わってしまったようだ。
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