当選率9割! 伝説のウグイス嬢が明かす「当選するタイプ、落選するタイプ」に納得
東京都知事選の報道がヒートアップする中、7月15日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日)は「候補者の母」と呼ばれた伝説のウグイス嬢を紹介した。その名もめでたい、幸慶(ゆきよし)美智子さん(47歳)だ。
声のトーンが非常に聴きやすく、ハリがあり、ご本人も元気ハツラツとして明るい雰囲気がみなぎっていた。20歳からウグイス嬢を始め、27年間で270人の候補を担当。なんとその9割が当選しているという。(ライター:okei)
「仕事はできるが、人付き合いをしない」候補者はNG
多くの候補者を見てきた幸慶さんは、当選するタイプとして次の3つを挙げた。
「日頃から地域と交流している」
「欠点があっても改善しようとしている」
「とにかく明るい」
言われてみれば単純で、人として好かれるタイプの特徴だ。MCの羽鳥慎一さんも「候補者に限らず、サラリーマンでもそうですよ!」と納得だ。
コメンテーターの長嶋一茂さんは、「やっぱり笑っている人はいいよね。余裕もあるし、ギスギスしてないしさ」と賛同。演説に人が集まらない寂しい時でも明るくできる人が、精神的に強い人だと力説していた。一方落選するタイプは、逆の特徴が並んだ。
「仕事はできるが、人付き合いをしない」
「コミュニケーションが下手で、改善する気もない」
「常に上から目線で有権者を見ている」
本来、会社員も議員も「仕事をする人」である。ビジョンがきちんとあって、実行力、推進力があって、成果を出す人が一番偉いはずだ。一方で議員は、有権者の広い支持を得なければならない。そのためには候補者に難しい話をするより、政治と関係のないコミュニケーションがより重要になってしまう。悩ましい話だ。
羽鳥アナは「営業成績が上がる人、上がらない人」と見た
とはいえ、会社員も議員も「人間関係」のなかで仕事をしていることは事実。落選するタイプは、会社にいたら「人間性がない」などと言われて嫌われるタイプだろう。
長嶋さんは「相手にされる人、されない人とも言えるよね」と評していた。羽鳥さんは「営業で言えば『営業成績が上がる人、上がらない人』ですね」と見ていた。
幸慶さんは、7月20日放送の「白熱ライブ ビビット」(TBS)でも紹介されて生出演。過去には橋下徹、辻本清美、江田五月を担当したが、「候補者をよりごのみすることはございません」とのこと。橋下さんのときは「この人はすごくなるだろうなと思いました」と思ったそうだ。選挙のないときは、ブライダルの司会など声の仕事をしている。
候補者の名前を連呼しているだけに見えるウグイス嬢だが、多くの候補者と接するうちに人間を見抜く眼力が身に付き、「コイツ落ちるな」などとひそかに選別をしているのかもしれない。
あわせてよみたい:日本人が働き続けてしまう理由