いじめの加害者は、自分のしたことを覚えているのか 「人の親になって、自分がどれほど残酷なことをしてたのか気づいた」という人も
また番組では、自尊感情を高めて「いじめ後遺症」から脱出するための方法として、「いじめ模擬裁判」という手法が紹介されていた。相手の非を洗いざらい吐き出して客観視し、相手に求刑して罰することで「自分は悪くない」ことを明確に意識するのだという。
いじめの被害者は、人知れず苦しみながら生きている。そんな思いを持った人も多いのか、2月5日、ガールズちゃんねるに「いじめっ子だった人に聞きたい」というトピックが立っていた。
スレ主は「中学時代、同じグループの子にわざと嫌がらせされたり、腹のたつ事を言われて」いたという。中学を卒業してから20年以上経ったいまも、自分がされて嫌だった事は「やっぱり凄く覚えて」いるといい、いじめをしていた人にこう問いかけている。
「いじめや嫌がらせをした事ある人で、自分のした事ちゃんと覚えてる人ってどれくらいいるのですか?覚えている方は、相手に対して後々謝ったり、やった事後悔したりしていますか?」
これに対し、いじめの被害経験者から、加害者はいじめたことを覚えていないか、覚えていても反省などしていないだろうという怒りの声が多数上がった。
「いじめて申し訳ないなんて、これっぽっちも思ってないだろうな」
「覚えてたとしても、あれはいじめじゃなくていじり。冗談で言っただけだよー☆あたしをイラつかせるあんたが悪いんでしょ?いつまで根にもってんの?バカじゃない?って思われてるんだろうな。こっちは一生忘れないよ」
いじめられる側になり、「やっと罪の意識をもちました」
実際に、いじめ加害者と再会したとき、相手がいじめたことを忘れていたという書き込みもあった。
「大人になっていじめっ子に再会して仲良くなったから覚えてるのか聞いたら、私の事のいじめた事なにも覚えてなかった」
「覚えてない。私はいじめてた相手に再会したとき、すごく辛かったといったらそう言われた。顔にイラッとしたのが出たのが伝わったみたいで、根に持つタイプなんだねーと言われた。殴りたかった」
やはり、いじめた方はそのことをすっかり忘れているということが多いようだ。その一方で、「後悔してるし悪いことしてしまったよ」と反省している加害者もいた。
「後悔してる。人の親になって、その時自分がどれほど残酷なことをしてたのか気づいた…」
「中学の頃は人間がまだ出来てなくて幼稚な事をしていたと思って反省しています」
また小学校ではいじめっ子だったが、中学になって今度はいじめられる側になり、「その時やっと自分のした事への罪の意識をもちました」という人もいた。「あれから20年経ちますが、本当に馬鹿な事をしたなと反省しています」。
かつてのいじめっ子に「同窓会で謝られたな」という人も
いじめの被害者は、加害者が何も感じずにのうのうと生きていると思っている。しかし元々はいじめの加害者であっても、自分自身が被害者に回ってしまったり、子どもができたりしたことをきっかけに、反省することもあるようだ。
かつてのいじめっ子に「同窓会で謝られたな」という人もいた。「ボスにくっついて一緒にいじめてた金魚のフンの方に。ずっと気になってたんだって」。
金魚のフンだった人を擁護するつもりはないが、グループのリーダー格の人に逆らえず、意に反していじめに加担してしまっていたという人も少なくないのではないだろうか。
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