セルフレジは定着するか 消費者は「面倒くさい」と避けがち、利用率の低さから廃止する店も | キャリコネニュース
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セルフレジは定着するか 消費者は「面倒くさい」と避けがち、利用率の低さから廃止する店も

最近、スーパーマーケットを中心にセルフレジを見かけるようになった。今年1月にはすかいらーくグループがファミリーレストランチェーン業界で初めて導入を決めたと報道された。

しかし、消費者の生活にセルフレジが根付いたかと言えば、そうでもない。

3月13日の発言小町に「折角セルフレジになったのに・・・」というスレッドが立った。スーパーで働くトピ主は、手早く会計を済ませられるセルフレジがあまり活用されていないことが不思議だという。

「折角のセルフレジのある台には常に5~6人ずつ位、通常レジの台はどの台にも何と長蛇の列…若い女性も勤め帰りのサラリーマンも兼業主婦も…一体何故?」

指示音声がうるさくて「イライラした」という人も

購入商品が少なければスムーズで便利ですよ

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多かったのが

「バーコードが上手く読み取れない・ポイントカードなどの読み取りのタイミングをよく考えてやらなくちゃならない・カード払いか現金払いかも自分で操作しなくちゃならない・ちょっと間違ったらややこしい…」

のように、「面倒」「結局時間がかかる」という声だ。「アルコール類があると店員さんを呼ばなければならない」ケースを考慮すると、最初から有人レジに並んだほうが手間いらず、という訳だ。

機械の設計をしている人は、客が使いやすい仕様にしてから世に出すべきだったのではと指摘する。利用した際、「商品を置いてください」「手を離してください」などの指示音声が一定間隔で流れ、煩わしく感じたようだ。

「重たいものは下に置いて、軽いものは上に置いて。そんなことを考えて入れるときに機械の声がうるさい。イライラしてくる」

店によって規格が違う せめて利用方法の統一を

「一時期近所の駅ビルの大手スーパーがセルフレジ導入しましたが 半年で元に戻しました」など、普及は順調とはいえないようだ。

セルフレジの使い勝手の悪さは、お店によって使える機能がまちまちなことにも起因すると思われる。現金が使えなかったり、衣類は精算できなかったり、割引券を使えるところと使えないところがあったりと、店舗によってルールがばらばらだ。

また、バーコードの読み取りから精算まですべて行うフルセルフレジと、読み取りは店員が担い、精算のみ自分で行うセルフ精算レジの2種類が存在していることも混乱を招く要因だろう。こうした利用方法が統一、または整理されれば、利用者も今よりは増えるかもしれない。

2016年のスーパーマーケット年次統計調査によれば、「セルフ精算レジの設置を拡大したい」と答えたスーパーマーケットは全体の45%だという。経費を削減したい店側は前向きのようだが、ここはぜひ、使い勝手を高めた上で導入してもらいたいところである。

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