就活生も企業に「フィルター」をかけるべきとの助言 「質問にちゃんと答えてくれない企業はこちらから願い下げでいい」 | キャリコネニュース
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就活生も企業に「フィルター」をかけるべきとの助言 「質問にちゃんと答えてくれない企業はこちらから願い下げでいい」

就活の解禁時期になると話題になる「学歴フィルター」。応募者の多い企業側が学生を選別するために学歴で「ふるい」にかけることだ。

だが近年は売り手市場で、基本的には学生優位のはず。はてな匿名ダイアリーには3月5日、「新卒就活フィルター(学生版)」とのタイトルで、就活生にアドバイスを送る投稿があった。

自身の就活は「本当に大変だった」というから、氷河期世代だろうか。それでも「自分が企業を選ぶつもりでやった結果それなりの内定をいただけました」と実績を明かす。これから挙げるフィルター項目を質問してみて、

「質問にちゃんと答えてくれない企業はこちらから願い下げ。でいいです。」

と強気の姿勢を奨めている。(文:okei)

「月給21万円です。うん、わかった。でその内訳は?」

大事な1社目、じっくり考えましょう

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投稿では、休みに関する「休暇」「有給休暇」「育休」フィルター、給料に関する「賞与」「給与」「昇給率」フィルター。注目度が高い「残業」フィルターに、その他「研修」「福利厚生」フィルターを挙げている。どれも重要だがいくつか挙げてみると、次のような意見だ。

【休暇フィルター】

「120日以上ないとだめ」。ただし、有給消化率も考慮せよとのこと。具体的には「年間休日114日で有給取得率90%以上と120日で40%は明確に違う」指摘している。

【給与フィルター】

「月給21万円です。うん、わかった。でその内訳は?」として、内訳が重要と説く。「給与を基本給と職能給=ベース給料としている会社が結構ある」、ボーナスの計算は基本給でされるため、手取り×3カ月ではないことを肝に銘じろと諭している。

筆者はこれに「諸手当」と記される場合も多いと追記したい。「残業手当」は求人票に記載しなくても法律で払うことが決まっているのに、給与額を高く見せるため「残業手当含」と記されていることもある。

【賞与フィルター】

ボーナスも、で「実際にどの程度支払われているのか?」しっかりリサーチすべしと奨める。年2回と書いていても「今年は業績が悪かったので、平均10万でした。とかな。普通にあるぞ」と釘を刺している。

【残業フィルター】

「みなし残業手当はすべて悪!くらいでもいいかな?新卒のうちは」

【育休フィルター】

「取得率100%です!といわれても、 辞めた人はカウントしないからね?」など、データにない部分を読み取れと助言している。

挙がったのは、なるべくホワイトな労働環境に入るためのフィルターだ。本音と建前がいかに乖離しているか、という悲しい現実でもある。求人票や募集要項に、たとえ嘘はなくともすべての実態が書いてあるわけではない。就活生はポイントを厳しくチェックする知識と目が必要だ。企業が学歴だけで最初のフィルターを済ますのに比べて、随分なハンデではなかろうか。

絶対に必要!就活の心構え「自分が企業を選んでいる」という気持ち

ただ、今はネットで離職率などを簡単に調べられるし、企業の口コミサイトもある。それらを上手く利用するのもひとつの手段だ。

投稿者は「全部のフィルターをかけると行ける企業がなくなるかもw」と冗談めかしているが確かにその通り。そもそも選ばれる自信が無ければフィルターどころではない。それでも、

「心構え的には『自分が企業を選んでいる』くらいの気持ちは絶対に必要」

だと力説している。それが一番言いたいことなのだろう。また、受付や採用担当など、働いている人たちの目を見れば、「それだけでも結構フィルタリングできる」とも助言している。

さらに「金もらえれば大概のことは我慢できるよ」と身も蓋もない結論を出してはいるが、つまり「やりがい」などはまともな労働環境や報酬があってこそという先輩社会人からの経験談である。最後は「おっさんより愛をこめて」と就活生を激励した。

こうした強気の姿勢は、自分の価値を高く見せることにも繋がるだろう。せっかくの売り手市場。良し悪しは別として、一度きりの新卒カードを上手く使いきれるかは自分次第だ。

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