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面接では「残業ゼロを目指してます!」→実際は新人も月70時間残業 とんでもないブラック企業に入ってしまった若者の話

世の中、どこに罠が潜んでいるか分からない。これは当然、就職活動にだって当てはまることだ。面接では特に問題もない優良企業を装っておいて、いざ入社した人間に奴隷の如く労働を強いるブラック企業なんて、今の時代には腐るほどある。ホント、日本は嫌な国になってしまったものだ。

先日、おーぷん2ちゃんねるに「面接時上司『ウチは残業ゼロ目指してますよ!』」という興味深いスレッドが立っていた。スレ主は面接でその言葉を聞いて、入社を決意したという。(文:松本ミゾレ)

社員は毎朝2時間早く出社してサービス早出 ベテランは100時間以上残業

サービス残業、いい加減やめません?

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その一部始終はこうだ。まず上司が「残業ゼロを目指してます」と発言し、そのうえで「しかし実際多い人は、30時間前後の残業はしちゃうんだ。だから君には時間の使い方を学んで欲しい」と話したという。この、多くても残業は30時間程度というところが今回のミソである。

さらに入社後、スレ主は部署の先輩に「残業どれぐらいありますか?」と質問。返ってきた答えもやはり「多くて30かな」であった。

ところがである。そんな彼に、同じ会社で働いているパートが「何でここに入ったの?」と聞いてきたのだ。スレ主は「条件が良かったので」と答えたが、パートはそれに対して「ここ、めちゃめちゃブラックよ」と教えてくれたという。

以下、この会社の社員たちの実情である。

・社員は毎朝2時間早く出社して、サービス早出をしている
・残業は1日1時間か1時間半。それ以降は何時間もサービス残業をしている
・ベテランは100時間以上残業
・休日ももちろんサービス出勤をしている

ここまで話を聞き、スレ主は「ここ、やばいところなんすか?」とパートに確認。返ってきた言葉はやはり「若い子が来るとこじゃない」であった。ちなみに東証一部の会社だとスレ主は書いている。

従業員を搾取して業績を上げる会社に存在意義はあるのか

やがてスレ主も自分の目で会社の惨状を知ることとなる。新人でも月平均70時間前後の残業(うち40時間はサービス残業)を強いられたそうだ。多くても月の残業が30時間程度という発言の実情がこれである。しかもこれ、閑散期でこのザマらしい。

それだけではなく、始業時には社訓の唱和に加えて、神棚に向かってニ礼二拍手一礼したりもするらしい。なんて気持ちの悪い会社なんだ、とつい引いてしまった。

ちなみにこのブラック企業、ハローワークに提示していた条件では、残業は月平均20時間程度とのことだったという。まあ、ハロワに本当のことを書くと誰も面接に来ないので、似たような嘘をついている企業は山のようにあるけど、この事例はちょっと行き過ぎだろう。

というか、その会社に骨を埋める覚悟もあるかもしれない若い人材を、最初から使い潰す勢いで招き入れておいて、間口では嘘を言うのは相当にやばいと思う。社員から搾取しているので会社の業績は今のところいいというが、そのうち誰も応募してこなくなるだろう。

従業員が残業ゼロでは経営が成り立たないという状態は、既にその会社に存続の意義がないということではないだろうか。そんな泥舟を必死で修繕しながら沖に出たところで、将来的には多くの不幸と恨みしか生まないのに。

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