「30~40代の4人に1人が貯金ゼロ」氷河期世代の現実に反響 「日本はもはや先進国でない」「子供部屋おじさんで貯金が正解」
消費については9割近くが「無理せず買える範囲で買う」と答え、結婚は世帯年収が500万円以上、出産は世帯年収600万円以上でしようと考える人が多かった。
調査からは、30~40代の厳しい経済状況がうかがえる。身につまされたアラサー・アラフォーと思しき人たちが7日に5ちゃんねるでスレッドを立てると、1000を超えるコメントが寄せられた。
「車、結婚、家なんか買えるわけないわな」
「アベノミクスで貧しくなる一方の日本 もはや先進国ではないな」
「子供部屋おじさんで金貯めるのが正解なんだな」
「ゼロならいいじゃないか 俺はマイナス」
といった悲観的なコメントを始め、「40代、正社員手取り16万円 一人暮らし ようやく200万円たまった 投資とかしてない」「ある程度年くったら医者には行かない覚悟を持てと 週刊誌に書いてあったからそうするつもり」などと自分語りを始める人も。
余裕がない状況に、「さあ消費税10%と」煽る無慈悲なコメントも出ていた。
アラフォー世代だけ賃金がマイナスに
一方で、スレッドには「結婚してて大学生 高校生くらいの子供がいて、家なんか買ってたら貯金なんかあるわきゃない」といった冷静な意見もあった。
確かに、30~40代は子育て世代でもあり、同調査でも「自由に使える額」は、もちろん「子どものいる既婚者」のほうが少ない額になっていた。子どものいる楽しさや家や車のある生活が人生の喜びにつながるなら、この時期貯金が無くても良いという考え方もある。
ただ、気になるのはその「減り具合」だろう。前の年より減っていることは事実なので、比べてしまえば「お金がない」という現実に行き当たる。
「家やマンション買って貯金ゼロなら分からなくもないが、 違うのなら恐ろしいな」と指摘する人もいるように、独身で貯金ゼロと家族がいてお金が貯まらないのではワケが違う。したいかどうかは別として、収入の少なさによって結婚も貯金もできない(と思っている)人はいるだろう。
40代の収入の不遇に関しては、2017年12月の「クローズアップ現代+」(NHK総合)で、5年前との給与の比較データが紹介され話題になったことがある。35~39歳、40~44歳のアラフォー世代だけがマイナスになっており、40代前半に至っては2万3300円もの減額だった。「40代は一生涯貧困を宿命づけられている」との識者コメントに、番組を見たアラフォーの間に衝撃が走り悲鳴が上がった。
40代は就職氷河期で思うようにキャリアが積めなかった人も多く、様々な不遇が伝えられている。またしても「貯蓄がゼロ」というデータでそうした認識を新たにさせられてしまうのは、如何ともし難いものがある。